音空間事業本部 佐竹 康

1.概要

数多くの楽器店が並ぶ御茶ノ水・明大通り沿いの好立地に、株式会社リットーミュージック様が専用スタジオをオープンさせた。音楽練習室だった既存の内装仕上を活かしながら、イベントに応じて響きを調整できるよう音場のリニューアルを行った。床はローズウッドのフローリングを貼り、天井一部の吸音処理、スクリーン両袖、天井面に柱状拡散体ANKH を設置して響きを整え、さらに細かく響きを可変できるよう、反射性の両側壁には吸音カーテンを分散配置した。また、楽器の種類や編成に合わせた配置に自由度を持たせるため可動型ANKH-I も導入。様々な音楽誌を持つ同社ならではの沢山のイベントが、ここから発信されていくだろう。

RiTTor BASE


正面:カーテン全開時


正面:カーテン全閉時


スクリーン両袖と天井に設置したANKH

2.お客様の声

ウクレレからエレキギター、さらにはフルセットのドラムまで、ダイナミック・レンジの広い音源を鳴らす上で、吸音カーテンや可動式の柱状拡散体で細かく響きを調整できるのがとても重宝しています。ベースとなる響きも床のローズウッドがとても効いており、おかげさまで既に多くのミュージシャンから「音のいいスペース」だと、ご好評をいただいています。

機器システム
  • スピーカー:GENELEC S360A, 7380A/CODA AUDIO D-5 Cube
  • パワーアンプ:CROWN CDi 4/300
  • コンソール:ALLEN & HEA TH SQ-5
  • プロジェクター:SONY VPL-VZ1000
  • ビデオスイッチャー:SONY MCX-500 など
  • ホームページのアドレス https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/
  • 写真撮影:西槇太一