会社案内

研究・実験設備

私たち日本音響エンジニアリングでは、研究開発活動を推進するために様々な研究・実験設備を設けております。またこちらでは自社製品だけでなく、お客様の開発業務をサポートする委託試験業務などにも積極的に取り組んでいます。

無響室

完全無響室から半無響室へ、床の吸音楔を取り外し式としたことで可変可能にしたフレキシビリティの高い無響室です。無響室用新型フレームレス吸音楔(特許申請中)、低反射床格子(半無響室時、特許取得済)を採用し、反射音の影響を軽減するための工夫を行っています。
完全無響室では、スピーカなどの音響機器の精密な音響特性測定を行うことが可能です。半無響室では、自動車を入れることで車の局所的な伝達経路別の遮音性能評価(音響感度、寄与別解析)を行えるなど、あらゆる測定用途に対応できます。
本実験室にはマイクロホン移動装置が常設されており、音響パワーレベル測定、音圧レベル/音響インテンシティレベル測定などの多点での測定も、全自動により正確に行うことができます。

完全無響室時

完全無響室時

半無響室時

半無響室時

使用事例:自動車の各種音響性能評価

使用事例:自動車の各種音響性能評価

■ 用途

完全無響室
半無響室

■ スペック

有効寸法:完全無響室時 6.2m(D)×4.8m(W)×2.9m(H)
有効寸法:半無響室時 6.2m(D)×4.8m(W)×3.5m(H)
カットオフ周波数:125Hz
測定周波数範囲:125Hz~20kHz
各種音響特性(音源放射特性 /指向性 /伝達関数等)

残響室

残響室では建築材料などの比較的大きなサンプルの残響室法吸音率測定が行えるほか、自動車を入れることで車体の遮音性能試験を行うことも可能です。
また、音源には拡散性の向上のためにマルチ音源を採用しています。測定手法は、従来からのノイズ断続法の他に、インパルス応答法を採用するなど、測定精度の向上を図っています。また残響室自体の拡散性評価のための研究も行っています。

残響室

残響室

■ 用途

■ スペック

  • 容積:140m3
  • 有効寸法:7.4m(D)×4.7m(W)×4.0m(H)
  • 残響室法吸音率 試料寸法:8m2
  • 残響室法吸音率 測定周波数範囲:200Hz~5kHz

残響室-無響室間開口

残響室-無響室間に設けた開口に試料を挿入し、残響室側を音源室、無響室側を受音室として、試料を透過してくる音の強さ(音響インテンシティレベル)を測定することにより、音響透過損失の測定を行います。建築材料や建具等の音響透過損失測定から、車の成型パーツやカットボディなどの面積の大きな試料の表面近傍の音響インテンシティ分布による遮音弱点部位の評価まで、多様な測定用途に対応できます。

残響室無響室間開口

残響室無響室間開口

■ 用途

■ スペック

  • 音響透過損失 試料寸法:最大2.7m(W)×2.3m(H)
  • 音響透過損失 測定周波数範囲:200Hz~5kHz

小型残響室・無響室

主に自動車における防音材(吸音材・遮音材)の開発で必要となる、比較的小さな試料用の残響室法吸音率や透過損失を測定するための実験室です。小型のサンプルの吸音・遮音特性の測定では、測定機関や測定条件によるデータのばらつきが大きいことが知られています。本実験室では高い精度で測定値を得るために、測定システム全般に渡って様々な工夫を施しています。実験室・測定機器等のハードウェアと分析ソフトウェアが一体となって測定データの信頼性を向上させています。

残響室法吸音率測定

残響室法吸音率測定

音響透過損失測定

音響透過損失測定

■ システム

■ 用途

  • 残響室法吸音率測定
  • 音響透過損失測定

■ スペック

  • 残響室容積:9㎥
  • 残響室法吸音率 試験寸法:1㎡
  • 音響透過損失 試験寸法:最大1.0m[W]×1.0m[H]
  • 測定周波数範囲:400Hz~5kHz

試聴実験室

試聴実験室では、NESモニターシステムの試聴や、聴感実験システムを用いた音響心理実験、その他自社システムの開発を主に行っております。
*個人のお客様向けのご試聴・ご利用は行っておりません。

試聴実験室

Sound Laboratory試聴室

AGSによる斬新な音場をご体感いただくための試聴室です。
個人のお客様もご試聴いただけます。(完全予約制)
https://www.noe.co.jp/business/architectural-acoustics/own-products/ags/sound-lab.html

Sound Laboratory試聴室

■ ご予約方法
以下のいずれかの方法にてお申し込みください。

垂直入射吸音率測定システム

直径40mm、100mm、15mmの3種類の音響管を用いた垂直入射吸音率測定システム(ISO 10534-2、JIS A 1405-2、ASTM E 1050準拠)を保有しております。いずれも伝達関数法で測定します。算出可能な音響特性は、一般的に測定される垂直入射吸音率、ノーマル音響インピーダンスはもとより、特性インピーダンス、伝播定数、垂直入射音響透過損失の算出も行うことができます。
また、当社にて開発した広帯域に垂直入射吸音率および透過損失が測定可能である広帯域対応 垂直入射吸音率測定システム WinZac 8も保有しています。

垂直入射吸音率測定

垂直入射吸音率測定

広帯域対応システム

広帯域対応システム

Biotモデル予測のための材料パラメータ試験装置

主に自動車業界などで各種内装材の吸音・遮音性能の推定に用いられているBiot(ビオ)モデルの予測の際に必要となる各種材料パラメータの試験装置を保有しております。これらの装置は、自社の研究開発及び、お客様からの委託試験で活用しております。 弊社では、これらの装置で測定したパラメータを用いて、予測した吸音・遮音性能を、音響管や残響室・無響室を用いた実測値と比較検証することで、予測と実測の両方の精度の検証を行っております。

音響材料パラメータ測定システム

音響材料パラメータ測定システム