音空間事業本部
崎山 安洋 上原 薫

MA-1

1.概要

スポーツやコンサート中継などで活躍する207号音声中継車が更新され、音響内装工事を担当させていただいた。

ミキサー室・前室(サブミックス対応)・ラック室の他、後方に発動発電機室と機器倉庫、空調室内機を設置。限られた空間での作業効率や音環境に加え、居住性にも十分配慮した。ミキサー室フロント側は、映像モニターの視認性を確保しつつ、反射音によるスピーカの解像度低下を防ぐため立体配置とした。さらに、5.1chサラウンドにTopFrontスピーカ2台を加え、3次元7.1マルチチャンネル(ITU-R BS.2051/ARIB STD-B59)に対応している。また、外部との遮音以外に、発電機からの騒音レベル低減のため、車体鉄板厚を見直し、遮音を強化した。エンジニアの方々と音響調整を行い、長時間のライブレコーディングに対応し、アナウンスの明瞭度と音楽性豊かなモニター音を兼ね備えた音場が実現されている。

2.お客様の声

外部からの遮音はもちろん、発電機稼働時も想像以上に静かなミキサー室を実現できた。最終的なアコースティック調整も、こちらの希望を最大限汲みとっていただき、スポーツ中継のみならずクラシック音楽の収録にも満足いく環境を得ることができた。

Booth-1
Rear view

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Side view

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Outside view

システム
音声卓:CALREC Artemis モニタースピーカ:PSI ヒビノ(株)/艤装及びマシンルーム内装 京成自動車工業(株)