建築音響 設計・施工 ポストプロダクションスタジオ(MA・編集室)

ポストプロダクションスタジオ

弊社はこれまで、TV番組、CM制作、映画、アニメ、ゲーム、イベント、IT関連など、あらゆるポストプロダクションスタジオの設計・施工を手がけてきました。MAスタジオをはじめとする音響に特化したスタジオの設計はもとより、映像編集室や試写室、またマシンルームやロビー・ラウンジといったポストプロダクションに関わるすべての付帯設備までを総合的に計画いたします。様々な観点からお客様のコンセプト・運用形態に合わせて全ての機能がリンクするトータルプランニングにより、コストパフォーマンスの良い快適なポストプロダクション環境の構築をご提案させていただきます。

ポストプロダクションの業務とスタジオの役割

メディアにおいて、現場で撮影・収録されてきた素材をもとに、それ以降の制作プロセスを担うのが、ポストプロダクションです。例えば、テレビCM撮影後の主な制作の流れは左図のようになります。制作過程に合わせて利用されるシステムも多岐にわたり、各用途に特化したスタジオが必要になります。映像編集では、リニア・ノンリニア、オンライン・オフライン編集室、テレシネ・カラコレ室、CG・VFX制作室、VTR室など、音声編集では、MAスタジオ、効果音編集室など、映画編集の場合は、フォーリースタジオ、ダビングステージ、試写室などあらゆる用途のスタジオが必要となります。また、新たなメディア・フォーマットの普及に伴い、映像や音声の技術革新が加速するなかで、新たなシステム機器の導入や更新と併せてスタジオへの要求事項も変化してきています。

MA(ダビング)スタジオの特徴

映像作品制作の過程で、完成された映像に対して音声編集を担うダビングスタジオを、日本では「Multi Audio」の頭文字をとって「MA」と呼ばれています。音楽や効果音の仕込みから、同時録音の整音、ナレーションの収録、ミックスまでの作業を行います。室内音響設計は、映像と音響とのマッチングが計れるモニター環境を構築し、映像ディスプレイとモニタースピーカとの関係や、扱われるメディアに対応した考慮が必要になります。例えばテレビ番組と映画とでは、最終的なエンドユーザーの試聴環境が異なるため、制作の場でもそれぞれに適したモニター環境が望まれます。

ビデオ編集スタジオの特徴

リニア編集室

VTRをスイッチャーシステム等の機器と連動させて作業を行うため、それらの機器をシステマチックに実装した大型の統合コンソールを要望されることがあります。

ノンリニア編集室

ソフトベースのシステムが多くなっているため、自由度が高く、コンパクトな空間でパーソナルな作業となることが多くなります。近年ではどちらの作業環境でも、作業効率の良いレイアウトと同時に、長時間作業でも居心地の良い環境が求められます。

映画制作スタジオの特徴

アフレコスタジオ

ナレーションの収録と異なり、複数の人が同時に映像に合わせた収録を行うため、比較的広いスペースが必要で、ディスプレイがスタジオ内に数台常設されます。

フォーリースタジオ

映画に使われる様々な効果音の収録を行います。砂利や砂から階段・扉など、あらゆるシチュエーションでの音を発生させる道具や設備があります。

ダビングステージ

D(ダイアログ)、M(ミュージック)、E(エフェクト)、これらのファイナルミックスを行うため、映画館の再生環境と互換性を持ち、緻密な音場表現の再現ができるモニター環境が必要です。

試写室

作品の最終的な仕上りチェックが行える、ダビングステージと同等の最上級クラスの室内音場と、クライアントに対して「ラグジュアリー」で居心地良い空間が必要とされます。

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