建築音響 設計・施工 音空間づくりの流れ

01.ヒアリング

皆さまの課題を一つ一つ丁寧にヒアリングします

プロジェクトによってスタートの形は様々です。新築のプロジェクトや改修のプロジェクト、そして規模の大小や、課題の種類など様々な要件に対して、一つ一つ丁寧にヒアリングさせていただきます。『音』をコントロールしていくには、物件ごとの細かい条件の洗い出しが必要です。建築の条件やお客様の使い勝手や運用方法なども合わせてヒアリングさせていただき、お客様のプロジェクトに合った最適な進め方をご提案させていただきます。

02.事前調査

プランニングのベースとなる現場調査・測定をおこないます

ヒアリングにより与件整理ができたのち、重要になってくるのが事前調査です。お客様のご要望を実現するために、ご要望と現場の状況を最適な形でフィットさせる必要があります。建築物の構造や用途、さらに設備の仕様の調査を行います。また、配置の検討には周辺の立地環境や、現地の音環境の確認も必要です。そういった場合は事前に測定を行います。このように様々な条件のある中で、ご要望に沿ったプランニングが行えるかどうか判断することになります。

03.プランニング・デザイン

お客様のご要望に寄り添うプランニングをおこないます

ヒアリングや事前調査の上、具体的にお部屋の配置や間取りなどを検討していきます。豊富な知識と経験を持った専門の技術者が、お客様の立場になって考え、必要になってくるお部屋のご提案や効率の良い動線計画、また、建物の全体の計画を考慮した設備の提案などを行います。そして音響的な配慮はもちろん、建築基準法などの法的な条件もクリアした、実現可能な最適なプランのご提案を行います。さらに音響性と意匠性の両立したデザイン性の高い空間のご提案も可能で、長く使っていただけるお客様に寄り添った付加価値の高い空間づくりをしています。

04.設計

緻密に計算されたスケール感のある設計をおこないます

私たちの設計は、単線では表すことのできない緻密に計算された設計図となります。設計の中には、音のコントロールを主軸に置いた、音響設計をはじめ構造設計、意匠設計および設備設計など様々な要素が複合的に関係しています。これらすべて同時に成り立つように設計を行い、実際に使う場面やスケールに合った等身大の空間づくりがとても大切です。また、私たちは一般建築では考えられないような、1㎜の隙間を想像することのできる高い専門性と技術力をもったスタッフがおり、質の高い音空間づくりをおこなっています。

05.施工

音空間づくりで、もっとも重要な作業となる施工をおこないます

私たちの仕事の多くは、責任施工体制でプロジェクトを遂行しています。設計図だけでは意図した音空間はつくれません。現場の細かな収まりや取り合いなどがすべて『音の仕上がり』に影響するためです。例えばビスの打ち方、ボードの張り方、設備の取付方など、後で見えなくなる部分に関しても、工程ごとに細かなチェックを行っています。また、現場の職人は音の空間づくりに特化した専門の技術を持った職人も多く、携わる一人一人が音の品質の責任を担う高い意識のもと音空間づくりをおこなっています。

06.音響測定

高い品質を実現する音響性能の精確な測定を行います

設計で計画された音響性能を確認するために測定をおこないます。測定には様々な方法があり、プロジェクトにあった測定内容をご提案し、実施をおこないます。音の測定には、室内音響を確認する測定と遮音性能を確認する測定に分かれ、適切な場面で調整と合わせておこないます。測定には専門の技術者が立ち合いしっかりとした品質管理をおこなっています。


07.音響調整

卓越した音響調整技術力

どんなに緻密に設計や施工を行っていても、最終的な空間では人間をはじめ機材や什器など様々な可変性の要素があり、「音」づくりの現場においては完成後の調整がもっとも重要な役割を担います。楽器職人が最後の仕上げで反りや締まり具合を調整するように、建築音響の空間でも最後の音響調整がその空間の品質を左右する重要なファクターとなっています。私たちはこの職人技の調整を自社の社員が行い、お客様の満足する「音」の納品まで立ち合います。

カテゴリ別 設計・施工サービス

レコーディングスタジオや放送・製作スタジオ、実験室から個人の楽器練習室まで、空間の規模問わず、品質の高い音空間づくりをおこなっています

関連記事