リスニング環境の理想を目指した新たな研究拠点
オーディオリスニングにとって理想的な音場とは... 私たちはこの命題に対して、昨年度より"Acoustic GroveSystem"(AGS)という新たなルームチューニング機構の開発に取り組み、簡易型拡散体"Sylvan"の商品開発など、この技術を核とした新たなプロジェクトを推進しています。そして、この理想の音場を追求するための新たな開発拠点として、当社・第2音響研究所内に、リスニングルームを主体とした実験設備の計画を進め、この10月にオープンを迎えることとなりました。
「Sound Laboratory (Sound Lab.)」と名づけられた当施設は、研究所内にRC造の建屋を建設することから計画が始まりました。当施設はリスニング空間としてだけでなく、演奏空間や録音空間など、あらゆる音場としても活用できる環境とするため、AGSを全面に配置した大型のリスニングルームと、小規模なブースを設備しました。
オーディオリスニング環境については、これまで、プロフェッショナルとオーディオ・ファンが求める理想的な環境は相容れないとものと考えられてきましたが、音を的確にモニターするための「クリアな音像定位」と、音楽を心地よく聴くための「適切な響きと音の拡がり感」の両立を目指した音場創りを提案することで、音作りのプロの方や、オーディオや音楽ファンの方にとっても、共通の新たなリスニング空間の実現を目指していきたいと考えております。
また、計画当初は、リスニング環境についての研究を追求するラボとして計画が進められましたが、演奏や録音空間における、AGSの音響効果ついても研究をさらに進める目的でブースも併設し、リスニングルーム/ブース間で、演奏/録音/再生環境を相互に入れ替えて使用が可能となっています。
このSound Lab.を拠点として、リスニング/レコーディング音場についての研究を行うと同時に、様々なセミナーや試聴会などのイベントを通じて、プロ・アマ問わず多くの方々にご体験いただき、皆様とともに、新しい音場創りについてディスカッションできる場をご提供させていただきたいと考えておりますので、乞ご期待ください。
写真1 2chステレオによるピュアオーディオ・リスニングセット
写真2 スクリーン/プロジェクターを併用した5.1chサラウンドセット
写真3 ブースにもAGSを導入
写真4 メイン5chスピーカにNES211S(T)、
サブウーハーにNES100LFEをインストール
写真5 響きをコントロールできるようにカーテンを設置
Sond Laboratory レイアウト
System
◎ スピーカシステム | : NES211S(T)×5 / NES100LFE×2 |
◎ パワーアンプ | : NES500 / NES450 |
◎ CDプレイヤー | : LINN AKURATE CD |
◎ ネットワーク・デジタル・ソース | : LINN KLIMAX DS |
◎ プリアンプ | : MARK LEVINSON No326S |
◎ プロジェクター | : SONY VPL-VW60 |
◎ スクリーン | : SCREEN RESEARCH ClearPix2 |
◎ AVセンター | : Pioneer VSA-LX70 |
◎ HDD/BDレコーダー | : SONY BDZ-RX50 |
お問い合わせ先
TEL: 03-3634-7567 E-mail : ags@noe.co.jp
担当:営業推進部・山下・佐竹 音空間事業本部・平田