株式会社赤坂ビデオセンター 山王下MAスタジオ

名古屋営業所 北島 宏之、音空間事業本部 堀井 理恵

1. スタジオ概要

株式会社赤坂ビデオセンター(AVC)は、バラエティー,ドラマ,音楽番組を中心としたポストプロダクションスタジオである。2008年、緑山スタジオにあったMA室を赤坂本社に移転、12月より運用を開始した。長年愛用されてきたモニタースピーカを活かした再生環境、および同ビル上階にあるビデオ編集室とのネットワーク構築が可能となったことが大きな特徴である。

また、本スタジオはロビー,マシンルーム等含めたトータルデザインを行うことにより、音響面はもちろん、作業性,快適性も含めて洗練された、AVCとして今までにない新しいスタイルとなっている。

2. 音響上の特徴

緑山スタジオMAはハードバッフル構造による2ch構成であったが、今回は5.1chサラウンドシステムも導入されるため、ソフトバッフル構造を採用した。本スタジオのハイライトは20Hzまでフラットな周波数特性を持つメインスピーカ(Rey Audio RM-8VC)をいかに自然に再生させるかである。その音質,周波数特性を室内音響が邪魔をしないよう、室形状、遮音・吸音材料、スピーカ台の構造など、設計・施工には細心の注意を払った。意匠の面でも、RM-8VCに合わせた暖色系を中心としたデザインにより、居心地のよい音空間が演出されている。アナブースは、狭い密閉空間であるがために低域がこもりがちとなるが、吸音が多すぎると高域の抜けが無くなり、ナレーションにツヤがなくなってしまうため、両者のバランスを取りながら音響材料の配置を行った。

3. お客様の声

緑山スタジオよりも部屋の広さは狭くなっているが、この新しい空間に合せて、スピーカ廻り及び室全体の音響調整をしていただき、その結果、"正しくチューニングされた音場"が出来上がったと感じています。また今回は、内装の配色やデザイン・家具のレイアウトに至るまで、各所にこだわりを見せて計画しており、それが形となったことで、我々社内にも良い刺激を与えることができました。訪れる人はほぼ皆、音が良いことはもちろん、デザインが秀逸、綺麗だと言ってくれますので、とても満足しております。ありがとうございました。

スタジオ概要
工期 2008年8月~10月
システム設計 株式会社 スタジオイクイプメント
所在地 東京都港区赤坂
MA Studio ( 30.2㎡)
MA Studio ( 30.2㎡)
・Console SSL C200(32ch)
・Main SP Rey Audio RM-8VC
・Surround SP GENELEC8030A / 7060B(LFE)
MA Studio(Rear)
MA Studio(Rear)

Announce Booth(4.2㎡)
Announce Booth (4.2㎡)

Lobby
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