パナソニック映像 MA‐2 リニューアル

音空間事業本部 近藤 奈緒子

1. 建物概要

パナソニック映像のスタジオは天王洲の長閑な運河沿い、鉄筋コンクリート造3階建ての2階にあり、今回はMA-2の吸音層と仕上げを一新した。同フロアにMA-1,編集室が隣接し、1階にはデジタル映像技術の実験工房「パナソニックデジタルソフトラボ(PDSL)」とオフィスが配置されている。

2. 音響上の特徴

今回の改修工事では遮音層をそのまま活かし、2chステレオ及び7.1chサラウンド゙対応のモニタリング環境の構築が課題であった。

一次反射音低減のためにスタジオ~ブース間の両開き2重アルミ遮音引戸を撤去し、取付下地はそのまま利用して一体型の遮音扉と遮音窓を新設、扉は吸音パネル埋め込みタイプとしている。壁・天井の吸音層では目一杯に積層されていたグラスウールを全て取り除き、適所に拡散板と吸音材を設置。また、フロント側50インチディスプレイの反射音を軽減させるためにメインスピーカーとディスプレイとの間に柱状吸音体を置いたことがデザイン的にもいいアクセントになっている。

7.1chサラウンドに関しては通常はITU-R配列とし、フロント5本のSDDSにも対応可能。さらにイベント用にトップ(ミキシングポイント真上)にもスピーカーを設置している。サラウンド用吊りバトンを天井に埋め込むことで、見た目に圧迫感もなく自然なつながり感のある音に調整することができた。

コーナー部はアルミパンチング波板を傾斜をつけて設置し、低音域の吸音と中高域の拡散の両面からの効果を実現した。

3. お客様の声

内装のデザインが落ち着いている。
ゆったりとした環境で作業が出来る。
圧迫感を感じさせない。
壁・ソファー等、シックな色合い。
サラウンドの環境が整っている。
前と比べて雰囲気がガラっと変わった。

工事概要
工期 2008年12月~2009年2月(MA‐2のみ)
設計事務所 日本音響エンジニアリング(株)
所在地 東京都品川区

MA-2
MA-2

一体型の扉+窓(アナブース側)
一体型の扉+窓(アナブース側)

ディスプレイ両サイドの柱状吸音体
ディスプレイ両サイドの柱状吸音体

コーナー部のアルミパンチング波板
コーナー部のアルミパンチング波板