
音空間事業本部 伊藤 夏美 佐竹 康 崎山 安洋
概要
音楽番組の生放送中継・収録で活躍するNHK テクノロジーズ様のT-2 音声中継車が、96k ハイレゾ・5.1.4ch イマーシブオーディオに対応した制作環境に更新された。既に多くの番組制作で稼働しており、安定運用を実現しているほか、昨年末、NHK ホールで開催されたN 響「第9」演奏会では、MPEG-H 3D Audio、KORG Live Extreme(AURO3D)、Ne STREAM LIVE (Dolby Atmos) の3 つのイマーシブオーディオフォーマットによる同時ライブ配信の実証実験でも早速活躍した。
お客様の声
T-2 音声中継車は先代が15 年の運用を経て、装備や機器の劣化が進んできたところで、更新計画が立ち上がりました。車体はそのままに、車内レイアウトや内装を全て入れ替えるという難工事を、日本音響エンジニアリング様の匠の技により、素晴らしい音響空間と居心地の良い空間にして頂きました。
これまでのT-2 音声中継車は制作スペースが手狭であるというお客様からの改善要望があり、二部屋構造であったものを、広い制作ルームと最小限のラック室という構成に変更しました。優れた音響特性を保ったまま、制作スペースの拡張を実現することができ、利用されるエンジニアさんからも大変喜ばれています。
今回、イマーシブオーディオ制作対応の音声中継車にするにあたり、" 没入感が高く"、" 制作に集中できる環境" を提供したいと考え、映画館のような黒を基調とした壁面と、間接照明の設置をお願いしました。結果、直線に伸びる青いLED 照明が空間に映え、お客様からは居心地の良さとともに、空間が広く感じられるといった声を頂きました。
システム
コンソール:SSL System-T S500 / 5.1.4ch スピーカ:GENELEC8340A,7360A,8330A /
2ch スピーカ:PMC6


