名古屋営業所
山田 大智 大場 梨那

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1.概要

2017年6月、ニチアス株式会社様の浜松研究所新棟(第五棟)に防音材料の音響特性を評価するために必要な測定システムを導入いたしました。

<導入した音響材料特性測定システム>
◆残響室法吸音率・音響透過損失測定システム
◆垂直入射吸音率測定システム
◆流れ抵抗測定システム
◆迷路度・特性長測定システム
◆音響材料特性予測ソフトウェア

ニチアス株式会社様が取り組んでいらっしゃる「断つ・保つ」の技術開発に欠かせない、音響性能評価やパラメータ測定から予測までワンストップで行えるよう、弊社が長年培ってきた技術やノウハウが詰まった防音材料の音響性能評価ツールが網羅されております。

2.お客様の声

自動車向け防音材料のニーズが高まる中で、弊社でも開発体制の拡充を図り、日本音響エンジニアリング様の音響材料特性測定システムを導入させて頂きました。特に、流れ抵抗測定システム、迷路度・特性長測定システムを導入した事で、シミュレーションを用いて、音響材料の積層構造設計を効率的に行うことができるようになりました。これにより、対象の騒音に合わせ、周波数特性を制御した防音材の提案が可能となることが期 待されます。また、防音材の音響評価の結果を材料開発にフィードバックする事で、優れた防音性能を持つ、新しい防音材の開発が可能になると考えております。

日本音響エンジニアリング様には、装置の導入前後で多方面のサポートをして頂きました。この場をお借りして御礼申し上げます。

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◆残響室法吸音率・音響透過損失測定システム
小型のサンプルを用いて残響室法吸音率と音響透過損失を高精度で測定するシステム。組立式の小型実験室と測定機器・ソフトウェアをセットで提供。

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◆垂直入射吸音率測定システム
音響管を用いて多孔質材料の垂直入射吸音率/透過損失をはじめ、特性インピーダンス/伝搬定数/実効密度/体積弾性率など様々な測定が可能。

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◆流れ抵抗測定システム
材料にある流速の空気を流したときの材料前後の差圧より流れ抵抗を測定。ISO9053 に準拠した0.5mm/s での高精度な測定を実現。

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◆迷路度・特性長測定システム
100k~1MHz帯域の超音波を用いて迷路度/粘性特性長/熱的特性長の3つの材料パラメータを測定。TSP信号を用いて高SN測定を実現。

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◆音響材料特性予測ソフトウェア
伝達マトリクス法を用いて積層材料の吸音特性および遮音特性を高精度で短時間に予測計算。様々な材料パラメータのデータベースも提供。

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