K邸 オーディオルーム

音空間事業本部  平田 昌之  福村 薫美  崎山 安洋  根木 健太

1. 概 要

既存戸建て住宅を購入された施主様より、地下室をオーディオルームに改修し、2chピュアオーディオに加えドルビーアトモス再生もしたいとの要望を受けた。
地下空間は約5m角の正方形形状であり、定在波の影響が懸念されることから低域処理を踏まえた計画とした。L/Rchのスピーカーは、2chとアトモス再生と兼用とし床置き配置、それ以外のスピーカーは天井に4本を壁面に5本を埋込、イマーシブオーディオの7.1.4ch環境を構築した。腰壁部分は内部で低域吸音処理、仕上げは木製スリット。その上部壁はエンジ色のファブリックに白木の柱状拡散体を配しシンプルな中に色彩対比のある意匠とした。屋外騒音もなく、落ち着いて音楽や映画に没頭できる贅沢な空間が完成した。

   

2. お客様の声

工事が完了し、とりあえずの機材で音を出してみたところ、適当にセッティングしただけなのだが部屋のポテンシャルを感じさせる音が出てきた。シアターシステムは、Dolby Atomos Home Theater のガイドラインに合わせてスピーカーを設置して頂いた。これまで一度だけ某所の試聴室で聴いた、キックとスネアがビシッと揃ってドンと鳴る音が再生できた。専用のオーディオルームを造って本当に良かったと感じた。
そして、仕上げの音響調整の日がやって来た。定位がフラついていますねとその場で対策をし、ボーカルがちょっと上に定位しているので下げましょうかと言い、セッティングを改める。仕上がった音は見事の一言に尽きる。オーディオは部屋という言葉を実感しながら良質な音楽を楽しむ日々を手に入れることができた。
日本音響エンジニアリングさんにお願いして本当に良かった。

スクリーン
スクリーン
背面
背面
天井裏に設置したスピーカー
天井裏に設置したスピーカー

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