専門学校ESP エンタテインメント東京16 号館

音空間事業本部  出口 公彦

1. スタジオ改修計画

既設のラジオサテライトスタジオを改修して、アフレコ用スタジオとして使用できる様、コントロールルームを縮小してブースを拡張する改修計画である。既設のスペースを変更せず、ぎりぎり最少の形でコントロールルームを確保しながら、3 人のアフレコに対応できるスタジオへと生まれ変わらせ、もちろんラジオスタジオとしてもそのまま使用する計画である。

   

2. 改修工事の特徴

既存のスタジオエリアを変更せずにコントロールルームとブースの割合を逆転するという内容から、当初はそのまま部屋を入れ替える案でのスタートであった。アフレコ収録という性質上、静けさは重要である。そこで、浮構造の遮音性能を確保するために位置関係はそのまま、間仕切り位置を変更し、ブースの拡張を行い、拡張された部分に新たに浮床等の浮遮音構造を構築することによって、静粛性を保ったアフレコスタジオとなっている。既設のアナウンステーブルをそのまま室内にスペースを確保し、ラジオ対応時は移動して使用する。元々サテライト的に外部に開放された大きなガラス窓があり、それと平行にモニターを配置できるブリッジを構築し、省スペースながらモニター増設に対応している。開放感のある、それでいて自然な声の収録が出来るスタジオとなった。

 

3. お客様の声

本校「声優芸能科」実習授業の拠点となるような、プロ仕様のアフレコスタジオ、ラジオスタジオに変更したいとNOE さんにオーダーしました。ブース面積を広くすること、既存の壁の位置を変更すること、ガラスのサイズを変更すること、モニタースタンドをスマートに設置すること等々、様々な提案をいただき短い工事期間で全て想定した形になりました。以前から使いやすいブ-スではありましたが、今回の改修によりモニター、マイク、演者の最適な距離をストレスフリーで設定できる空間になりました。

Control room
Control room
Studio
Studio
改修イメージ
改修イメージ

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