音空間事業本部 佐古 正人 崎山 安洋
1．概 要
2012年にdts Japan株式会社様の試聴室新設を手掛けたが、事務所の移転に伴い新試聴室が計画され、担当させて頂いた。前試聴室よりも高い遮音性能を確保するという要望をクリアし、また空調システムをオフィスと独立させて、消音器を採用することで非常に静かな室内空間となっている。AGSも前試聴室から移設され、7.2.4chのスピーカー間のつながりもよく、非常に居心地の良い試聴環境となった。
2．お客様の声
弊社のオフィス移転に伴い、新試聴室の施工を日本音響エンジニアリング様にお願い致しました。弊社は現在、自動車向けの画像認識技術、テレビ向けのコンテンツのリコメンデーション技術、G-GUIDEやイマーシブ・オーディオの技術など様々な技術を国内外のお客様にライセンスしている会社です。試聴室の用途に関してはこのうちのオーディオ技術のためのものになります。旧オフィスの試聴室施工時は、シネマ・ホーム両方にかかわる次世代のコーデックを広めるという意味で、制作環境に近い試聴室というコンセプトでしたが、今回は現在普及をめざしているIMAX Enhancedというプログラムを体験していただくため、リッチな家庭環境というコンセプトになっています。ただし、ProToolsなどの制作ツールを用いたデモにも引き続き対応いたします。IMAX Enhancedではより強い低音が必要となるため、旧試聴室より防音性能を1段あげていただきました。佐古様をはじめとする日本音響エンジニアリング様にいろいろとご尽力いただき、おかげさまで満足のいく試聴室が完成いたしました。現在、コロナ禍ということもあり、なかなかお客様にデモをお聞かせするのも難しい環境ですが、状況が落ち着きましたら、多くの人にご来社いただき、是非、デモを聴いていただければと思います。
dts Japan（株） プロダクト・サポート・エンジニアリング スタッフ・エンジニア チーム・マネージャー
山口 博紀
