音空間事業本部 崎山 安洋 石垣 充 宮崎 雄一 重富 千佳子

Front View

概 要

放送会館移転に伴う音響調整事例を紹介する。新放送会館の建築竣工後、機材新設・移設を含めた放送設備工事が完了し、2020年10月末、調整室の音響特性測定・調整を実施した。
音響調整は、録音スタジオ/MA/テレビサブの3室を実施。スタジオのメインモニターはNES111S、サラウンドモニターはKRK VXT4。MAとテレビサブのメインモニターは、FOSTEX RS-N2。テレビサブ以外は、移設モニターの再設置から測定調整までを実施。
録音スタジオの旧副調整室は細長い小空間であったが、新副調整室は十分な広さの空間が確保されており、NESモニタースピーカーの性能を十分発揮できる解像度の高いモニター環境となった。
MAスタジオは、旧会館で壁面にビルトインされていたものを専用の既存スピーカースタンドに設置し、スタンドの改造からスピーカー廻りの壁面内のアコースティック調整などを実施した。ブースでは、既存柱状拡散体ANKHの配置案の検討も行った。
テレビサブは新設機材で、モニター架台のダンピング処理から吸音処理なども含め、スピーカーの設置角度調整、AMPやスピーカーアッテネーターの調整、スピーカースタンドそのものの吸音処理などを行った。

システム
  • Console : SSL C100 / Main Monitor : NES111S
  • Surround Monitor : KRK VXT4, KRK 10s
Studio Floor(仕上げは地元材)
Studio Floor(仕上げは地元材)
MA
MA
MA Booth
MA Booth

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