音空間事業本部 佐古 正人 崎山 安洋 伊藤 夏美 上原 薫
1.概要
2010年竣工のTOHOスタジオポストプロダクション棟。今回、その中の小試写室をDolby Atmos Home 対応の9.1.4chMAに改修した。遮音壁・天井は既存利用、入口部分に吸音間仕切壁を新設し、低域吸音を兼ねた前室を設けた。仕上げ壁・天井(吸音層)は既存下地を活用しながらも、音場仕様や見た目を一新した。映像の見やすさ、音の聴きやすさを重視し、前方からミキサー席・ディレクター席・クライアント席と段々と高さを上げるレイアウトとした。これも試写室時代の床段差を活かしたものである。意匠面では、元々全面黒だった部屋を、コーポレートカラーの青をアクセントとし、ナチュラルな木を用いることで居住性を高め、コンパクトながらも天井高にゆとりある空間となった。なお、最後方のクライアント用ソファーは、試写室から引き継いだものである。
2.お客様の声
コロナが猛威を振るっている昨年20年9月から工事が始まり、建築資材の遅れなどの心配がある中、なんとか年末までに完成する事が出来ました。既存施設の改装ゆえの様々なハードルをクリアして下さり、また予算では見ていなかった細やかな箇所にわたり、最後まで面倒を見て下さり、大変有難う御座いました。今後とも、このMAスタジオから良作が生まれていくよう努力して参ります。
TOHOスタジオ 立川様、早川様より
後 壁
正面バッフル壁
クライアントソファー(旧試写室)
システム |
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