音空間事業本部 野澤 由香 崎山 安洋

Front View

1.概 要

2015年頃より、ご相談を受けていたテレビL2サブ音声エリアの音響調整を映像機器更新のタイミングで今回施工し、2020年夏過ぎに無事、調整含め完成となった。
以前より設置されていた金属製のモニター棚を撤去。新規でSP台を製作・設置。モニターTVについては、既存壁面に吸音処理を施した時に下地を追加、壁面側に取り付けた。
音声エリア左側に建物通路からの既存覗き窓があり、ガラス面の反射の影響を受けていたので、カーテンにて緩和させた。
調整前の環境は、色々な部分(既存金属製モニター棚や、既存壁等)からの反射音が原音の邪魔となり、音の輪郭の判断しづらい状況であったが、施工後は、リスニングポイントでの定位や解像度が上がりリスニングしやすい音場となった。

2.お客様の声

今回念願かなって、御社に施工していただき、音像がぼやけモニターレベルが上がり聞きづらいのは、反射面の多い鉄製モニター棚とスピーカーの設置方法であったと 改めて分かりました。厳しい予算の中、ほぼフロントスピーカ台製作と映像モニター背面の吸音処理のみという 他社のサブで拝見するような施工ではなく最低限の提案でしたので正直どこまで調整が効くのか不安でしたが、調整を重ねた結果、まるで『MA室』のような環境にチューニングしていただけました。以前はラック室の暗騒音や空調の音、部屋の反射音などが気になって仕事に支障がありましたが、新たにセッティングした音声卓前リスニングポイントに移動すると『スーッ』といなくなるのがわかります。SW卓との間に物理的な壁はありませんが、音声とSW卓前の音場が全く異なり 施工後映像担当者からも『見えない壁がありますね!』と驚きの声が出るほどでした。
今回、長野放送の音声の基準になる環境ができたので今後の番組制作が楽しみです。

長野放送様HP https://www.nbs-tv.co.jp

音声卓周辺
音声卓周辺
スピーカー台
スピーカー台
スピーカー台
スピーカー台
廊下側 窓 カーテン処理
廊下側 窓 カーテン処理

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