音空間事業本部 野澤 由香 崎山 安洋
1.コンセプト
新たに設置された報道サブの音響調整を2021年冬に実施した。室内壁面の一部吸音処理や、モニターTVやアンプほか弱電機器設置のための棚と2ch用スピーカー台の製作・設置を行い、機器稼働後、音響調整を行った。レイアウト上、音声エリアの左側は、建物外壁に近く、上部には排煙窓が設置されていたため、建築工事によって排煙窓を塞がない袖壁を設置し、窓側にはカーテン、音声エリアに面した壁には吸音処理を施した。報道用のサブの為、前面に大きなモニターTVがあり、左右へのスピーカーへの影響が懸念されたが、スピーカーの設置位置を考慮し、出来るだけ影響の出ない状態に調整した。コンソール周囲の設置機器も反射など音への影響があったので、ダンピング、吸音処理を施した。
2.お客様の声
今回調整をお願いしましたニュースサブは、局舎レイアウト変更に伴い、元々事務室であった場所に設営されました為、音声エリアの左側一面が窓になっており、その部分の先行していた建築側の施工についても、親身に相談に乗って頂いたのを思い出します。
限られた予算の中で、アコースティックな処理を中心に施工頂き、着実に音場が整えられていく様は、感動すら覚えました。的確に音声を捉えることが出来る空間に仕上げて頂き、本当に有難うございました。
札幌テレビ放送様HP https://www.stv.jp
外壁窓側 吸音処理
モニターTV スピーカー台新設