studio37

音空間事業本部 平田 昌之、福満 英章

1. 概要

曙橋のK氏所有のビルの1階に少し変わったレコーディングスタジオが完成した。スタジオ部分の計画フロアは、躯体形状で12畳の程のスペースであるが10m近い階高をもつおもしろい空間であり、階段を設けた半地下部分にレコーディングスタジオを、その上階にコントロールルームを新設するという画期的なスタジオレイアウトを計画した。ドラムやベースのパワフルな音源は地下スタジオに隔離して、3.5mという天井高さを活かすために天井はクロス仕上げではなく、化粧サウンドトップを吊るデザインとした。意匠的には、天井面を黒色とする事により高さを意識させない配色とし、一方、壁面は構造体を囲む遮音層形状の凹凸をそのまま意匠の表情とした。コントロールルームは、スピーカ背後に柱状拡散体(AGS)を配置し、当社オリジナルの意匠デザインと明瞭な響きの臨場感のある音場を実現した。スタジオは、ドラムを囲む形で木製の拡散スリットを惜しみなく大胆に配置。縦長のスリットにより、天井の高さがより強調されたライブ感のある抜けの良い音場空間が完成した。ビルのエントランス、ロビーの意匠は、施主側のデザイナーと協議し、ロフト的なラフさを強調したデザインとなった。初めてスタジオを訪れた人には、「ここは何屋さん?」という思いを抱かせる、これまでとは一味違った雰囲気のスタジオである。

2. お客様の声

Studio37は、当音楽事務所の入るビルの1階屋内駐車場にレコーディングスタジオを造るという企画のもと0から始動しました。日本音響様にプランニングの段階からご協力を頂くことにより、音響、電源環境を重視しながらも天井高をはじめ当空間を最大限に生かした正にここでしか造れないレコーディングスタジオを造る事が出来ました。レコーディングルーム、コントロールルーム、ロビーの3空間を貸し切りできるスタジオとして、演者が落ち着くプライベートな環境となるように配慮したインテリアや空調、また当スタジオ導入のAIR CABLEを最大限生かすべく構築した電源環境など、様々な要望にも全て応えて頂き大変感謝しております。レコーディングルームは、適度にライブで気持ちのよいアンビエンスが録れ、演者にも好評です。コントロールームは、箱鳴りがなく、抜けの良い作業環境になりました。進化し続けるスタジオとして将来的な調整、拡張など今後ともよろしくお願い致します。


【システム】

Computer : AppleMacPro12Core DAW : AVIDProToolsHDX2ver.11
AD/DAConverter : AVID HDI/O 8x8x8x2
MonitorSpeaker : ADAMS3X-H Cable : OkutsuDenko AIRCABLE