音空間事業本部 廣瀬 大輔

1. スタジオ・コンセプト

JR渋谷駅からほど近い地に、地区3店舗目となる「ペンタ渋谷ジュークハウス」がオープンした。テナントビル1階に1フロアーで12部屋を展開する大型のリハーサルスタジオで、旧来のスタジオコンセプトの他、ブランドプロデュースルームやアドレスフリーのスタジオ等、新たな提案を試みたユニークなスタジオ構成となっているのが特徴である。

本計画では、スタジオ直上階に海外留学等の専門校が入居しており、非常に静かな環境が求められるため、上階への遮音性能を如何に高められるかが課題であった。そのため建物階高、積載荷重の制限の中で、実際に施工可能で居住空間を圧迫しない最大限強固な遮音構造について、音響設計と施工の両立場から喧々諤々の事前検討会を行い仕様を決定していった。結果、コンクリート製の浮遮音天井を設けて二重スラブとし、さらに鉄骨独立構造による浮遮音層を二重、三重に回す超重量級仕様として、スタジオと専門校の上下階共存を実現している。

2. お客様の声

この今までにないスタジオをコンセプトに、ときめきのある空間を色々な立場で計画しました。カラーバリエーションのあるウィスパーウォールがよりデザイン性を高め、程良い吸音効果により疲れない演奏空間ができました。各ジャンルに応じた機材選定も特色の一つです。


【システム】
Marshall JVM210H/1960A/FS、Roland JC120B、FENDER TWINREVERB、
Ampeg Heritage SVT-CL、Ampeg SVT810AV 他多数