音響計測・評価・開発支援 吸音遮音材料性能評価・予測 残響室法吸音率・音響透過損失測定システム AbLoss

AbLossは、主に自動車における防音材(吸音材・遮音材)の開発で必要となる、小型のサンプルを用いて残響室法吸音率・ 音響透過損失を高精度で測定するシステムです。組立式の小型実験室と測定機器・ソフトウェアがセットになっており、弊社の充実したサポートも相まって導入後すぐに防音材の評価を始めることができます。

豊富な納入実績と互換性

AbLossは各自動車メーカー様や主要な内装材サプライヤー様で標準的に採用されている測定システムです。小型のサンプルの吸音・遮音特性の測定では、測定機関や測定条件によるデータのばらつきが大きいことが知られています。再現性の高い安定したデータを得るためには、豊富な実績がある標準的な測定システムを用いることが重要です。

高い精度・再現性と測定時間短縮の両立を実現する様々な工夫

AbLossでは高い精度で測定値を得るために、測定システム全般に渡って様々な工夫を施しています。実験室・測定機器等のハードウェアと分析ソフトウェアが一体となって測定データの信頼性を向上させます。

  • 残響室の音場の拡散性の改善
    • 残響室のサイズと形状の標準化・最適化
    • 残響室内の拡散体の最適設計と配置
    • 音源数・測定に使う信号の最適化
  • 残響室での測定精度の向上と測定時間の短縮の両立
    • サインスィープ信号によるインパルス応答測定をサポート
  • 使い勝手と性能を維持する音響透過損失測定用の開口部
    • 周囲からの音の回り込みを最小化し、高い遮音性能のサンプルの測定が可能
  • 測定位置の再現性の確保と測定時間の短縮
    • マルチマイクロホンと位置の再現性を確保できる特殊マイクロホンスタンド
    • マイクロホントラバースを使った自動測定

充実したサポート体制


  • 導入前の設置環境の調査とアドバイス

  • 安定した測定データを得るためには、測定システムそのものだけでなく、測定システムを設置する部屋の条件やサンプルの管理に配慮が必要です。私たちは豊富な経験をもとに、AbLossを設置する部屋や環境の評価・改善についても事前に評価し、安定した評価を実現させるために必要な情報をご提供致します。

  • 導入時のトレーニング

  • 測定は自動化され、効率的に行えますが、測定前のサンプルの作成や設置方法を誤るとデータが大きくばらつきます。AbLossをお客様にお引渡しする際には、数日間にわたる徹底したトレーニングサービスをご提供し、導入直後から正しくご利用いただけるよう全力でサポートします。

  • 導入後の運用サポート

  • 私達はAbLossの開発・販売だけでなく、お客様からサンプルをお預かりし、AbLossを使って性能評価する試験を数多く受託しています。AbLossを自社でも運用しているため、サポート体制は万全です。
    また、年に数回開催するセミナーで最新のノウハウをご提供しています。


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