
福岡営業所 廣瀬 大輔、松田 万紀子
音空間事業本部 福満 英章
概要
現在ではスマホやヘッドホンまた車載用センサー等に必須の超小型MEMSマイクロホンチップ。その極めて小さい自己ノイズを正確に計測したい。これがホシデン様の御要望でした。計画場所は複数の候補地から設計エリアとのアクセスが良く、環境も良い場所に単独建屋の無響室棟を計画しました。最適な自由音場空間と遮音構造をもつ無響室を自立型構造で分厚い耐圧盤の上に防振支持し、周囲に大きな空気層を確保した厚いコンクリート構造体で取り囲み騒音と振動を隔離しました。
空調運転時の室内暗騒音レベル/dB(A)は低騒音マイクの測定限界以下、63Hz帯域の音圧レベルは0dBであり、250Hz以下の有効な音圧レベル値からdB(A)周波数補正を行って計算した空調運転時の暗騒音レベルは-17dB(A)でした。これにより0dB(A)のマイクロホン自己ノイズを正確に計測することが可能です。
超小型マイクロホンの音響計測を正確に素早く行うための一軸型のマイクロホン移動システムも設備しており63Hzから理想的な音響測定が可能となっています。
お客様の声
音響入力デバイスとしてマイクロホンデバイスの設計開発から生産を手掛けている国内唯一の会社です。
デジタル社会に拍車がかかり、市場・顧客要求が、更に厳しくなってきている現在、性能測定を評価する無響室を、もう一段階高みに向けて、今回単独建屋で無響室を導入する運びとなりました。日本音響エンジニアリング様に多くのアドバイスを頂き、幾多の協議を重ね、世界に通じる無響室が実現できました。今回の施工にご尽力頂きました、皆様方に心より御礼申し上げます。


