
音空間事業本部 津金 孝光 田山 哲 データサイエンス事業部 松尾 浩義
概要
都内某所の研究所内に、次世代遠隔コミュニケーション研究の推進を目的とした、各種実験を行うために4 台の防音ユニットを設置した。
遮音パネルによるユニット形式を採用し、ユニット内においては高度かつ目的に合わせた音場が構成できるよう、当社のルーム・チューニング機構であるAGS のANKH -Ⅱをユニット内のコーナーに、音響調整家具のMeleon を四面の壁に配置している。ユニット内の四周の反射性の壁は斜めに倒すことによりフラッターエコーを制御し、反射性の壁の前に吸音性のカーテンを吊りこむことで、カーテンの開閉で音場の調整が行える。また実験で使用するサウンドスクリーンや、調光・調色が可能な照明、ユニット内外で必要なネットワークに対応するためのコネクタパネルを用意しており、多様な実験の構築が可能なものとしている。
お客様の声
弊社研究所では遠隔コミュニケーションに関連する研究を行っていますが、実験環境の構築に苦慮しておりました。 これまで一般的な防音室で実験を行っていたのですが、音響的な条件が演奏に適しておらず音楽の質に影響が出ていました。 また、防音室間を接続する光ファイバやLAN ケーブルといった設備も都度敷設しなければならないという手間がありました。今回この防音ユニット群を作成頂いたことで、音響的な条件も飛躍的に改善し、また設備構築作業からも解放されて、業務効率の向上に繋がっています。
仕 様
遮音パネルによる防音ユニット× 4 台
付帯設備: ANKH-Ⅱ・Meleon・吸音カーテン・サウンドスクリーン・コネクタパネル・貫通配管


