
音空間事業本部 伊藤 夏美 野澤 由香 佐藤 慎也 崎山 安洋
概要
イマーシブオーディオ制作に対応した7.2.4ch 仕様のコントロールルームと録音ブース、ステレオ作品を想定したフロント3ch 仕様のコントロールルームと大人数でのアフレコ収録を想定した録音ブースの計2 セットを備えたスタジオの設計・施工を担当した。各コントロールルームの正面は作業の妨げにならないよう黒で仕上げ、各部屋に明るい色と、スタジオのテーマカラーである緑色の仕上げ材を選定することで、開放的で居心地の良い空間に仕上げた。
音響面ではアフレコ収録であることも踏まえ、録音ブースは少しデッドな音場にしつつ、長時間の収録にも耐えられる、居心地の良い音場となるよう設計と調整を行った。また、地下鉄がすぐ近くを通る立地条件であることから、遮音層を工夫して施工するよう計画を行うことで、より高い遮音性能を確保できた。
お客様の声
物件を見つけた後、直ぐに現地調査に入っていただきました。駅近という好立地ながらも、アフレコ作業を行うことが前提になっていたので、音響面では様々な想定をしていただいた上で、施工をして頂きました。会議室やAst とBst のブース間の連携など、コロナ禍を経験したことで出来ることが増え、そういう面でも柔軟にご対応いただきました。
Dolby Atmos Home でのダビング時にもお客様から輪郭がはっきりしていて、聞きやすいと好評で、大人数の収録にも問題なく対応ができ、とても満足のいく結果になりました。


