
音空間事業本部 出口 公彦 竹下 優美
概要
店舗の3 階の事務所フロアーをLIVE 兼展示( 商談) スペースとして活用していたが、内装のイメージを一新して、壁面へのギターの展示や商談、小規模なLIVE を行えるスペースとして遮音の強化や空調設備の更新、導線の改善等を目的とした改修計画である。
改修工事のポイント
今回の改修工事については、イベントの予定等で短期決戦、改修ならではの、「開けてみないとわからない」等、難問の多い改修となった。
今までの事務所内装をどのように一新するかというところでは、天井の高さを高くしたいというご要望から既存の天井を全面撤去と計画したが、既存のダクトと空調機で天井内が埋め尽くされており、スケルトンの効果を得られない事から、思い切って空調システムごとの改修を提案させて頂き、天井内の既存設備をほぼ全部撤去する事で天井の高いLIVE HOUSE のイメージを出すことに成功した。ステージを対象系にしながら拡張し背後の窓のフラッタリング対策、上手に楽屋口の設置等で遮音の強化を実現した。
ステージの演出照明とは別に、一般の照明に調色・調光の器具を採用してシーンの選択を行う事ができる事も改修のアクセントになった。
お客様の声
(株)ESP は2025 年2月で50 周年を迎えます。これまで数えきれないほどのギター& ベースを製作してきた節目として、製品情報やブランド情報を幅広く発信することができて、さらにはイベントやライヴなど多目的に使用できる場所が欲しいとの声が高まりました。そこで同じESP グル-プである「学校法人ESP 学園」のレコーディングスタジオを何件も施工している実績から、日本音響エンジニアリング様にお願いすることになりました。
今回はアメリカのNAMM ショーや国内の楽器展示会で使用してきた「スラットウォ-ル」を持ち込み資材として、ほぼ全面へ貼りこんでいただきました。
天井の低い限られた空間を広く見せつつ、楽器の展示に適してはいるものの、吸音性の無い資材を心地良い音響空間となるような配置にしていただいております。これまでの様々な施工経験と技術によるところだと思いますが、想像以上の仕上がりにESPグル-プ一同、大変感謝しております。
楽器の街、御茶の水で「ESP GROOVE LOUNGE TOKYO」が情報発信の中心的な場所となるように、最大限に有効活用させていただきます。



「ESP GROOVE LOUNGE TOKYO」
