HALF H・P STUDIO STAGE G

音空間事業本部  平田 昌之  福村 薫美  安田 紗知子  神崎 優  崎山 安洋

概要

HALF H・P STUDIO 海外作品の吹き替え部門におけるFLAG SHIP STUDIO が更新された。最優先事項として、エンジニア拘りのアナログコンソールを採用。
ブースは30 名を収容。閉鎖された空間内における居心地の良さを優先し、ファブリックの色合いと照明照度に関しては、若手スタッフの意見が採用された。
照明設備に関しては、調光機能を持つ器具を色温度によって使い分けた。台本が読み易いとされる色温度が高い蛍光灯色をスタジオに採用。落ち着いた雰囲気を醸し出す電球色をコントロールルームに採用した。
コントロールルームとアフレコスタジオは、2 フロアに分かれたレイアウトが採用されている。コミュニケーションの重要性から、スタジオ内に居る声優さんの表情・立ち位置等は複数台のカメラにてコントロールルームへ映像が提供される。同時にスタジオ内にもコントロールルームの様子が映し出されている。ディレクターエリアとクライアントエリアは複数人対応可能として十分な広さを確保した。
コントロールルームは、機材一新と共に5.1ch サラウンド環境も見直し、AGS も継続採用となりナチュラルな音響環境を設定した。
アフレコスタジオは、海外クライアントの要望に対応し、吸音性能を上げる方向へ修正。着工前・工事期間中・完成直前・完成後という段階を踏み、スタッフの皆様との打ち合わせを重ねた。
2 フロア個別に在るAnteRoom の意匠も見直しが図られた。スタジオエリア用のAnteRoom はトーンを落としたダーク系の色合いを基調として、控えている声優さん達が集中出来る落ち着いたスペースを構築。コントロールルームエリア用のAnteRoom は、外光が豊かに入るスペースの為、明るい色調で構成した。アレンジメントに対応可能なスペースも合わせ持ち、長時間の居心地も考慮した。

お客様の声

Stage G の改修工事で大きな変更は、コンソールの入れ替えと、ブース内を以前よりdead にする計画でした。
何度かの丁寧な話し合いで、ブース内の吸音材の増減を行っていきました。コントロールルームの音響調整も素晴らしく、とてもクリアな音響を作って頂き大変満足しています。
内装の方も私どもの曖昧なイメージを形にしていただき、高級感のある落ち着いたスペースになり、とても素晴らしい空間になりました。

システム
コンソール : API2448
スピーカー : GENELEC S360 × 3、8341A × 2
サブウーファー : 7360A、DAW ProTools

Control room
Control room
Studio
Studio
HAnte Room
Ante Room
HALF H・P STUDIO STAGE G
HALF H・P STUDIO STAGE G
Ante Room
HALF H・P STUDIO STAGE G
HALF H・P STUDIO STAGE G
HALF H・P STUDIO STAGE G
HALF H・P STUDIO STAGE G

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