音空間事業本部 上原 薫、宮崎 雄一

1. 概要

ポストプロダクション「モイ」内に、映画のファイナルミックスを行うダビングステージ兼MA室という今までにないハイブリットスタイルのスタジオがオープンした。業務内容はMAがメインたが、建築音響としてはダビングステージの考え方を多く取り入れ、" 映画館の再現"を重視して計画を行った。150インチのスクリーン背面のメインスピーカーやリアスピーカーは共にシネマ用JBLを設置、2ch・5.1ch・6.1ch・7.1ch再生に対応している。壁面にはAGSを導入し、場所による差が無い、広がりのあるバランスの良い音場となっている。MIDスピーカーにはAGSタイプのスピーカー台を用い、通常のITU-R配置での作業も可能となった。コンパクトながらもチャレンジ精神にあふれる斬新な発想から生まれたスタジオである。

2. お客様の声

このスタジオを作るにあたってお願いした事は大きく2つありました。一つ目はルームアコースティックをダビングステージに近づけたい、2つ目はリスニングポイントを広くとりたい。容積を考えると難しい要求をしていることは重々理解をしていましたが、結果MAからダビングまで多種多様なジャンルのミックスに対応可能なスタジオが出来上がったと思います。今後、このスタジオでどのような作品に関われるのかが楽しみの一つです。


【システム】
Main Sp.(L,C,R): JBL 3678, S.W:JBL 3658, RearSp.:JBL 8320
/ ITU-R 5,1ch :ADAM S2X /Console:Avid sytem5 /


MA Style
MA Style

Sp. Stand
Sp. Stand