音空間事業本部 福満 英章 佐古 正人
1.概要
録音スタジオのコントロールルームのようなオーディオルームをつくりたい。5年程前のこのお話が始まりでした。以前、録音エンジニアとして日々を音楽と共に過ごしていた御主人の自宅には、当時活躍していたプロ用機材の名器が現役で稼働していました。芯のある高域はこれでないと鳴らせないという強烈な個性をもつJBLのコンプレッションドライバーもチューニングされ、ついついエンジニアとしての聴き方になってしまうんですよと仰るオーナーが、気持ち良く音楽に浸って頂けるオーディオルーム造りのお手伝いをさせて頂きました。音響計画は最高のクオリティ追求のために、完全浮構造を採用したプロスタジオ仕様としました。震災による計画の中断もありましたが、今では新築住宅の半地下の静かで居心地の良い空間で、音楽・映画好きの奥様とピュアオーディオと共に迫力のある映画を楽しまれています。
後壁
入口側
2.お客様の声
完成後の響きは、音の出方が私のイメージ通りであるのは当然として、私のこだわりである音の止まりが素晴らしく、音の引き具合も大変気持ち良いという印象です。
ベースとなる音響設計に加えて、左右の壁に埋め込んだANKH、スピーカ横に追加したSylvan、後壁家具のANKHの効果も絶大でした。計画当初は、あくまで音重視の部屋で映像は2の次だと考えていましたが、4Kの映像を体験してしまい、シアター用としてスクリーンの両サイドにサラウンド用のMid.,Highのスピーカバッフルを追加しています。お陰様でピュアオーディオだけでなく、映画館以上の迫力と臨場感のあるシアターの両方を実現できました。オーディオルームは最高のオーディオ機器ですね!このような素晴らしい部屋を作って頂いた日本音響の皆様と各職の職方の皆様に御礼の言葉を述べたいと思います。本当にありがとうございました。
階段室
スピーカ
音響機材