音空間事業本部 佐竹 康 崎山 安洋
1.プロジェクト概要
番組MAから中継収録、ライブPAまで幅広い業務を手掛ける㈱タムコ様が、中継収録から生放送対応も可能な新型音声中継車『R-1』を今春より稼動させた。昨今需要が高まっているライブ音源のハイレゾ収録も見据え、IP接続により高い拡張性を持つSSL社の最新コンソール「SystemT」を日本で初めて搭載。コンパクトな車体にラージスピーカをマウントし、且つ、持ち込みスピーカ用スライド台も併設。音楽収録がメインということで"狭さを感じさせない解放的なアコースティックデザイン"をコンセプトに、音響設計・施工を担当した。
持ち込みスピーカ用スライド台
車両後方のサブコンソール
2.お客様の声
室内に一歩足を踏み入れた印象として、まず、車両サイズの割に内部が広く感じられるデザインと、コンソール、スピーカ、ディスプレイの一体感があるフロントの面構えが好印象です。音楽の仕事を手がけることが多いので、SSLコンソールと同軸スピーカMusikの音質を最大限引き出し、『R-1のサウンド』を造ることをコンセプトとしました。まだ稼働して間もないですが、使った印象として、モニタープロセッサーなしでチューニングしてもらったこともあり、ここで録音した音をスタジオに持ち帰っても印象が大きく変わらないことから、作業しやすい音場になったと思っています。ご利用頂いたお客様からもご好評を頂いています。今後、ライブ中継やパッケージなど様々なメディアで、「R-1」で収録した音をお届けできると思いますのでご期待ください!
システム Console : SSL System T (StageBox:Analog in64ch,out16ch × 3) Main Monitor : Musikelectronic geithain RL933K1
車両外観