音空間事業本部  高橋 宏治 三枝 裕和

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1.概要

公益財団法人鉄道総合技術研究所は、JR各社の発足と同時に、日本国有鉄道が行っていた研究開発を承継する法人として本格的な事業活動を開始し、①鉄道の将来に向けた研究開発、②鉄道のニーズに基づいた実用的な技術開発、③鉄道に関わる諸現象解明のための基礎研究、を研究の三つの柱とした活動を行う機関である。

国立研究所本館地下無響室は昭和37年に竣工し、これらの活動に利用されてきたが、この度、竣工時より使用されている吸音楔の取替工事を行った。

吸音楔の取替にあたり、取替前の室容積および音響性能を保持する仕様とした。吸音楔の取替前および取替後のそれぞれで音響測定を行い、同等の性能を確認した。

無響室内観1
無響室内観1

無響室内観2
無響室内観2

2.お客様の声

吸音楔の取替工事では、現状と同等以上の無響室の性能が確保されることが第一要件でした。吸音楔取替前後の無響室の音響性能測定まで含めて施工を実施して頂きました。当初の要件を充分に満たす無響室となり、非常に満足しております。

吸音楔取替前
吸音楔取替前