「残響室法吸音率」は、音が材料に対しあらゆる方向からランダムに入射する際の材料の吸音性能です。残響室法吸音率は材料の平均的な吸音性能を表現していると考えられており、コンサートホールなどの音響設計をはじめ、自動車内装材や建材などの吸音性能の評価値として幅広く利用されています。
残響室法吸音率の測定方法の規格であるJIS A 1409に準拠しています。また、残響時間の測定は従来法であるノイズ断続法だけでなく、インパルス応答積分法(ISO 354)にも対応しています。また、模型実験で要求される超音波領域の測定にもそのまま対応いたします。インパルス応答積分法は、再現性が非常によく、ノイズ断続法のように減衰波形を多数回平均する必要がないため、測定時間の短縮に貢献します。
本システムはマルチチャンネル測定に対応し、複数のマイクロホンで同時測定することで、マイクロホンを移動させる手間や時間、温湿度の時変化による影響等を低減することが可能です。
測定方法 | ノイズ断続法(JIS A 1409, ISO 354)、インパルス応答積分法(ISO 354)準拠 |
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マルチチャンネル測定時の入出力チャンネル数 | 出力チャンネル数:最大32チャンネル 入力チャンネル数:最大32チャンネル (但し、PC及びオーディオインターフェイスのスペックに依存します。) |
オーディオインターフェース | 音響計測に問題のない特性を備えたもの(推奨機器は御相談下さい) |
測定周波数範囲 | 下限周波数:残響室の寸法に依存します。 上限周波数:オーディオインターフェイスのサンプリング周波数に依存します。 |
PC | OS: Windows 10 |