企画室 大山 宏 音空間事業本部 牧野 和裕
1.概要
東京で働くビジネスパーソンが地下鉄移動時間をより便利に快適に利用することができるワークスペースに、AcousticGroveSystem(AGS)の技術を利用する試みが行われた。仕事で移動中の駅のホームで電話をしながら手帳にメモしたり、パソコンを開きたいことがないだろうか。そんなときちょっとしたワークスペースがあると助かる。そんな場所を電話ボックスのような閉鎖空間ではなく、オープンなかたちで実現し、大きな電車騒音の中でも通話がしやすいようにとAGSの効果を利用したブースが出現した。このブースには、コンセント付の小さなテーブルとLED照明が取り付けられており、携帯電話の急場のバッテリー補給やパソコンの操作ができるように配慮されている。まさに駅のホームのオアシス的存在となっている。これは東京メトロ溜池山王駅に期間限定(平成28年12月末に撤去済み)で試験設置されたもので、弊社はその設計に協力した。公共空間であることから不燃処理してある木材を用いており、3連のブースの中央がAGS配列を用いた仕様となっている。
2.乗降客の反応
ブースの中に入ると何かに包まれるような安心感が生まれ、駅のホームで騒々しいにも関わらず電話で話やすく電話を受けた側も聞き取りやすいと好評であった。
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Rear