中京テレビ放送 本社移転計画

名古屋営業所 加藤丈晴、稲毛大輔
音空間事業本部 崎山安洋、佐竹康、樫村学
ソリューション事業部 戸口健治

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Bスタジオ

1.計画概要

中京テレビ放送株式会社様は、開局当初からの八事の地を離れ、名古屋市大規模再開発エリア「ささしまライブ24地区」に新社屋を建設、名古屋地区で名古屋駅から一番近い放送局となりました。新社屋の規模は、高さ60m(電波塔159m)、地上11階建て。地下階には基礎免震構造を採用し、大規模地震に備えた対策がなされ、災害時、電力供給が断たれたとしても、7日間連続放送可能な巨大燃料タンクも地中に整備されています。 新社屋の構成は、下層階から収録メインのA,Bスタジオ,A,Bサブ、報道のCスタジオ、Cサブ、各スタジオに付随するアナブースが3室、MA室が3室、付随するアナブース3室、上層階がオフィス、マスタールームとなっています。

今回のプロジェクトは、着工する2年前2012年に遡り、計画から竣工まで足かけ4年の長期プロジェクトとなり、コンサルティング(事前現場測定含む)~設計~内装工事~建物竣工時の音響測定~コンソールに合わせた家具納品~スピーカーのアレンジメントなどの音響調整を含めた、新社屋における音響的な計画を一貫して最後まで携わらせて頂きました。

2016年11月に旧社屋からの移転が完全完了。コーポレートマークも一新され、日本の真ん中である名古屋より、「あなたの真ん中へ。」をキャッチフレーズに新たなスタートを切りました。

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A,Bスタジオは隣接しており、インカムの混信を防ぐためにも遮音壁の間で、シールド処理されている

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Bスタジオ/ホリゾント全景:フラッターエコーを軽減させるために、壁を斜めにした「 傾斜ホリゾント 」を採用

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Cスタジオ

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B Sub音声エリア:遮音壁+吸音壁で、映像エリアから独立したバランスのとりやすさを目指した音声エリア

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Cサブ

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MAアナブース(2)

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MA(2):スピーカーがビルトインされた5.1ch サラウンド対応のMA

2.お客様の声

新社屋建設にあたりスタジオ・サブ・MA室等の設備に一貫した音響デザインを施したいと希望し、建築段階から音響コンサルタントとして多くのアドバイスを頂きました。番組制作に関わる設備だけにとどまらず、オフィスエリアやエントランスといった社屋全体に至るまでトータルで関わって頂いた事に感謝します。

高速道路から近い立地である為、全てのスタジオは電磁シールドによる防磁と浮遮音構造による高い音響性能を目標に掲げ、設計施工を進めました。制作スタジオでロックバンドのライブ番組を収録しながら、直上階の報道フロアでは毎日の報道番組を問題なくOAする事が出来ており遮音性能の高さと工事の仕上りに大変満足しています。

また、サブ・ポスプロルームの音響設計についても私たちの意見を尊重しながら部屋の違いによる音場の変化が最小限になるよう根気よく音響調整をして頂きました。季節や経年による音の変化に、今後とも長く付き合って頂きたいと思います。今度は我々がその設備を使って視聴者に響く良い番組を作っていきますので、今後とも宜しくお願い致します。