東海サウンド

音空間事業本部
佐竹 康
名古屋営業所
稲毛 大輔 大場 梨那

MA Front

1.計画概要

2018年11月、50周年を迎える名古屋でも老舗のポストプロダクションである、株式会社東海サウンド様のMA改修計画にご協力させて頂いた。

1-1.MAルーム

MAルームを中心に、左右に、ナレーションブースと、Foley & ADRが配され、MAルームからいずれも、のぞき窓を通じてコミュニケーション可能となっている。

テレビ番組だけでなく、映画、ゲーム、イベントなど様々なプログラムにおける幅広いシーン創造に対応し、DolbyATOMSなどに代表されるイマーシブオーディオへの将来対応も見据えた7.1.4chの再生環境が採用されている。映画のダビングも想定し、音像の定位と映像とのマッチングが図りやすいよう、大画面の120inchの音響透過スクリーンを採用している。

ステレオ、サラウンドともに定位感がほぼ同じで編集がし易い環境とするため、バックサラウンドを含めたすべての水平チャンネルが同一の音響軸の高さとなるようにスピーカを設置。室内音場では、それらのスピーカの間を繋ぐように壁面に設置した柱状拡散体AGSと音響調整により、人の声の存在感や微細なニュアンスを表現する解像度を保ちつつ、低域の立上りのアタック感があり、サラウンドの滑らかなつながりのある自然な響きを目指した。

1-2.ナレーションブース・Foley & ADR

座った状態で落ち着いて原稿読みできるナレーションブースと、効果音録りのFoleyに、4人ほど並んでスタンド収録もできるADR機能も兼用のスタジオと、明確にシチュエーションを分けた部屋を設けた。ナレーションブースでは、長時間作業による耳疲れなどのストレスなくナレーションに集中できるように、適度な拡散反射を供給するためナレーター前面にAGSを配置。

音源制作の顔を持つFoley & ADRでは、床蓋を開けると、石畳み×2種、石(2種)、砂、土、アスファルト、コンクリート、大理石など、多様なステップ床が出現したり、破砕音用のピット、ふすま、障子、アルミサッシュ、鋼製ドア、木製ドア、階段、鳴り床など、多様な効果音用の素材を室内に盛り込んだ。マイクアレンジの違いで音場の差が生じにくいよう壁面にバランスよくAGSを配置し、かつ、音源制作時の一つのエフェクター的なアイテムとなればと、壁から取り外しができ、単体の拡散体としての利用が可能となっている。

音源制作とADRの2つの顔を持つ、今回のスタジオの大きな目玉となる特殊な部屋となった。

SYSTEM:
【DAW & Console】AVID / ProTools 2018 & S3
【Speaker System(7.2.4ch)】L,C,Rch:musikelectronic geithain RL901K | Rear & Back Sorround:RL940*4 | Woofer:Basis14k*2 | Hight:RL906*4
【Screen】EASTONE×KIKUCHI / E8K-KP120HD

2.お客様の声

一般的なオフィスビルへの施工と言うことで、様々な制約や悪条件が重なっておりましたが、問題が起きた際には、その都度柔軟に対応して頂き、最後まで安心感を持って工事を進めることが出来ました。

施工前から施工後にまで渡る様々な提案と、日本音響様の「諦めない、最善を尽くす姿勢」により、私共が思い描いていた以上のスタジオが出来上がったと感じております。