当社では、材料の音響特性を評価するために必要な測定システムの開発・販売に加え、それらの測定システムを用いた受託試験サービスもご提供しております。音響材料特性評価のエキスパートが、試験の目的等をしっかりヒアリングさせていただき、お客様のニーズに合った試験サービスをご提案の上、最適なアウトプットをご提供いたします。
多孔質弾性体の音響特性を特徴付けるBiot(ビオ)パラメータのうち、もっとも重要なパラメータである流れ抵抗を測定するシステムを提供します。流れ抵抗は音響特性予測ソフトウェアSTRATI-ARTZで利用可能である他、SEAやFEMで計算を行う各種CAEソフトウェアでも利用できます。
流れ抵抗は、多孔質材料中の空気の流れにくさをあらわすBiotモデルの材料パラメータの一つです。音は空気の振動であり、空気が流れにくい材料はすなわち音も伝わりにくいことが容易に想像できます。つまり流れ抵抗は、多孔質材料の空隙(すき間)を伝わる音(正確には空気伝搬音)の伝わり具合を表します。空気が全く通らない材料(鉄、ゴムなど)は空気伝搬音が全く伝わらず、固体伝搬音(振動)によってのみ音が伝搬していることになります。
流れ抵抗の測定は、材料にある流速の空気を流したときの材料前後(一次側と二次側)の差圧(圧力差)を測定することにより求めます。測定時の流速はISO9053により0.5mm/s(そよ風でさえ1m/s以上なのでそれの1/1000以下の超微風速)と規定されています。したがって得られる差圧も非常に小さなものであり、高精度の差圧計が必要となります。測定方法には直流法(Direct method)と交流法(Alternative method)の2種類があります。当社では直流法の測定システムをご提供させていただいております。
測定方法 | 直流法(ISO 9053準拠) |
---|---|
試料寸法 | 直径40mm(当社音響管に対応), 100mm(ISO 9053) |
測定流速範囲 | 0.1mm/s~3.0mm/s |
最大差圧 | 133.32Pa |
PC | OS: Windows 10 |
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