名古屋営業所 稲毛 大輔 音空間事業本部 重冨 千佳子 佐竹 康
1. 概 要
7サブ機器更新に伴い、音声モニター棚、音効卓、機器収納家具の納品設置及び音響調整を行った。モニター棚は、大型ディスプレイが音響的に不利な反射面となるため、棚内部で音響調整処理を行いつつ、スピーカーはモルタル台による設置で低域の音響改善に努めた。周囲の家具は金属鳴りを極力排した木製とし、お客様と打合せを重ね、省スペースながら使い勝手を考えた作りとした。これまでA、B サブで弊社モニター棚を導入頂き、メインスピーカーはPSI で統一された経緯があり、どのサブでも聴こえ方が近くなるよう注意を払いつつ、音声の明瞭度、解像度の高い、それでいて低域の量感があり、立ち上がりの素早い印象を持たせるバランスを整える音響調整を行った。
サイドテーブル & SE テーブル
VU メーター台(拡散体仕様)
2. お客様の声
MA 室からサブまでPSIで統一した事で、モニタリングとして同等のリファレンス環境を目指して10年前から御社と共に構築をしてきました。しかし、建築構造や周辺機器等がそれぞれに違い、同じ音響を作る事がいかに難しい事かも実感しています。今回は機器ラック室が同じサブ内にあるという音響的には劣悪な環境でしたが、扉や壁など細かな所まで吸音処理をして頂き、処理をする前とは比べ物にならないくらいに聞きやすく、音が判り易い環境を構築して頂きました。
システム
- Console : SSL System-T S500(48 Faders)
- Monitor Speakers:PSI A25-M
- Display: 50inch × 1 台、24inch × 2 台
背面壁 吸音処理