
概要
ドラマや情報番組などの音声編集・ミックスを行うテレビ局スタジオのシステム更新に伴い、吸音内装仕上の改修を行った。
今回は編集スタジオを2室、コメントブースを1室それぞれ更新した。各部屋において壁・天井内部の吸音・拡散材を調整し、改修前に比べて音のバランスが良い空間へと変貌を遂げた。また、仕上布の色は森をイメージした緑と茶色をふんだんに使用し、長時間作業でもストレスのない落ち着いたスタジオへと刷新した。コメントブースは部屋の広さと使用用途に配慮して吸音材を配置し、吸音力の調整をすることで、デッド寄りの仕上がりとした。これにより低音域が安定し、より話しやすい録音環境を実現した。
吸音内装改修に伴う音響調整
吸音内装仕上げの改修に伴い、編集スタジオの音響特性測定・調整を実施した。改修前は、編集スタジオの腰下部仕上材がクーストンと呼ばれる石材であったために、腰下からの反射音の影響が大きい音場であった。これを木リブの水平材に統一、壁仕上面に凹凸をつけることにより一定の吸音力を持たせ、尚且つほどよく音が拡散する音場へと仕上げた。
悠々としたこの編集スタジオで素晴らしいドラマ・番組が作り上げられていくことを期待している。
システム
<Studio1>
Monitor Speaker: Fostex RS-N2(Stereo/Amp: Accuphase PRO-30),Amphion One15(Stereo/Amp: Amphion amp700), Genelec8030C/7050C(5.1ch)
Control Surface: Avid S6M40
<Studio2>
Monitor Speaker: Neumann KH120 Ⅱ (Stereo)



