音空間事業本部  佐古 正人  佐藤 慎也  渡會 健  福村 薫美  安田 紗知子
保田 有佑  佐竹 康  崎山 安洋  重冨 千佳子

放送局MAスタジオの施工・音響調整事例

1. 概 要

放送局のポストプロダクションセンター増設に伴うMAスタジオの音響内装施工と音響調整事例を紹介する。MA及びブース8室、大小合わせて編集室30室のポスプロスタジオが放送局外のテナントビルに整備される計画で、実施設計図及び施工図作成と、MA・ブース8室の内装施工を担当した。建築竣工後の放送設備工事でMA室の音響特性測定及び調整も実施し、スタジオは2021年10月から稼働している。MA8室は、5.1chサラウンド対応4室、2chステレオ対応4室で、全室に1対1でアナウンスブースが併設されている。調整室の両側壁の前方に柱状拡散体AGSも採用されている。
メインモニターはGENELEC S360、メインコンソールはAVID S6 で8室共通だが、室の縦横比と扉・窓の配置が各室で異なり、5.1chと2chで機器レイアウトとモニター距離が異なるため、音響調整は、これら設置条件の違いによる8室の音質差を最小化することを目指した。

5.1ch対応MA全景
5.1ch対応MA全景
2ch専用MA
2ch専用MA

2. お客様の声

今回の機材構成でのイメージは、室内に出来るだけ機材を置かず反射音を避ける事でクリアな音場を目指していました。元々の部屋の造りが良かった事も有り、音響調整前の段階でも良い音で鳴っている印象でしたが、調整後は定位の輪郭がハッキリとし、音楽とNAのバランスがより分かる部屋となりました。「ストレス無く作業が出来る!」とスタッフ共々喜んでおります。

ナレーションブース
ナレーションブース

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