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How can AGS change piano play?

Pianist 近藤 嘉宏

PROFILE

川崎市生まれ。4歳からピアノを始め、桐朋女子高校音楽科(共学)を経て桐朋学園大学を首席卒業。1987年日本音楽コンクール第2位。大学卒業後ミュンヘン国立音楽大学マイスターコースにおいて名匠ゲルハルト・オピッツのもと更なる研鑚を積み、92年ミュンヘン交響楽団との共演でデビュー、大成功をおさめる。国内では95年に正式にデビュー。翌96年にはCDデビューを果たし、一躍注目を浴びる存在となる。以来、日本を代表するピアニストとして第一線で活躍。これまでDenon、Philips、Deccaをはじめとする数多くのレーベルから30タイトル以上のCD及びDVDを国内外でリリース、その内容もソロ、協奏曲、室内楽と多岐に渡る。

ーーまずは普段の演奏について教えてください。
練習中や本番中はどのようなことを意識して演奏されていますか?

近藤さん: まずは練習中ですが、練習する空間はそんなに広くないですよ。なので部屋はワンワンと響きすぎないようにしています。
ピアノにはいろんな表現の手段がありますよね。そしてその手段を複雑に組み合わせることでいろんな表現がつくられます。なので練習中にはそういったことを全部つぶさに聴き取れるような状態でありたいので、ある意味かなりシビアにしています。
弾いて気持ちよくなるというよりは、より細かいところを詰めていけるようなところを目指しているので、お客さんに聴かせる空間とは全く別の方向を向いているんですよ。すごく大事なのは、細かい音は聴こえてくるんですけど、音は弱くなっちゃダメなんです。要するにちゃんと一の音で弾いたら一、百の音で弾いたら百の音でちゃんと出てくれないと。それを変に吸ってしまって、力を入れて弾かないといけないっていう状態はつくりたくない。でなければコントロールとか音色を作るっていう行為が全く違うものになってしまいます。ですから、つぶさに音が聞き取れる状態でありながら、だからと言って音を吸ってしまう状態にはしたくない。矛盾しているようなんだけども、それが両立できるっていうことを目指しています。

近藤さん: 本番中は、やっぱり全部の音を聴こうとしますね。
すべての音が聴こえて来て、そこでバランスだったり、お互いの音色のコントラストだったり、どっちを浮き立たせるとかそういった部分も聴きながら自分の音をつくっていきます。これって全体としての響きを、どういう風なものに作り上げるかっていう事に対してほんの一部だけど、その一部によってガラっと変わってしまいます。その空間でどういう風に作り上げるかっていうことを、多角的に音を聴いて、判断して、音色を作っていくっていう作業をしますので、全部の音を聴くという聴き方をしながら演奏しています。

ーー本日AGSの効果を有り無しで体感していただきましたが、どのような効果があったと感じられましたか?

近藤さん: まず、フラットタイプの製品を置いたときは、壁の近くにある音だまりが無くなりました。音だまりが無くなるけど寂しくなるわけでは無くて、音に付帯する余計な成分が取り除かれてクリアになりました。それは残響感が無くなるというイメージではなくて、残響の成分が細かくなって増える感じがします。
次にフロアタイプの製品をピアノ下に置いてみたら、立ち上がりとかブリリアントさが出るのに、低音のパワー感がそのまま残っている感じです。でも微妙にちゃんと反射感があって、豊か感がある。これいいですね。
置く場所によって変化がありそうなので少し動かして弾いてもいいですか?

ーーフロアタイプのAGSを約10cm客席側に動かして、弾いていただきました。

近藤さん: ここが良いかな。これだけ豊かだと高音の細かさが低域の豊かさの上に乗っかって、全部がぐしゃぐしゃにならないので、低弦と高域のキャラクターもきっちり、楽器そもそもの良さが出てくるかなあ。なるほどなあ、これいいんじゃいかな、この位置が。いやあ興味深いです。

ーーありがとうございました。
それでは今お使いいただいたAGSは、演奏会や練習の場でも活躍すると思われますか?

近藤さん: 聴き手とのやり取りにおいて、非常に繊細にいろんな要素を扱えるようになるということが、AGSの効果の一つだと思いました。それにより多彩な要求や、音色や、やり取りに対しても、より密で細やかで、いろんなことに凝ることが出来そうです。全体の響きも多種多様で、よりバリエーションがでてくる。より細やかに、ニュアンスやディテールを聴きとれるようにしていくっていうことを感じます。
でもそれが、残響を減らす方向じゃない。残響を減らしてシビアにしてしまうと段々寂しくなるから、より弾き手に負荷がかかって、無理なことをし始めるんですよ。そうすると、いろんな音色とかで遊べなくなっちゃうんですね。音が細やかに浮き立って聴こえるようになるということが残響を減らすことにはなっていないので、もっともっと多彩ないろんな表現、より密で細やかな要素といったものをAGSを置くことで求められるようになるんじゃないかなと思います。いろんな種類の音が聴こえてくるようになるので、実際に音色を変えて弾いているフレーズが、ちゃんと違う音色として聴き手にプレゼンテーションされるようになり、より上の領域にも目指せる。本当に、より可能性が広がると感じました。

近藤さん: 次に練習の場ですが、例えば最後に仕上げで全体を通して弾くときは、お客さんが入っていることを想定して演奏しますが、AGSを置くことで、広々とした空間で演奏している感じを演出することが出来るんじゃないかなあとふっと思いました。
芸術的なというか、より美しく鑑賞する、心地のいい音の響きが必要な本番とか、最終的なプレゼンテーションの場にAGSは合いそうですが、逆に家で詰めて練習しいるときに、ちょっと本番のような感じで弾いたらどんな感じになるのかっていう確認をしたい時に使えそうです。動かすことが出来るので、パッと設置すると、全然空気が変わって、本番の感覚をもてる、ということが出来るんじゃないかなって思いました。

普段絞り込む作業をした後に、それを実際に鑑賞する音楽として奏でるときに、普段やっていることの確認が、AGSを使うことによって出来ると感じました。そういう可能性があります。

ーー最後にどんな方にAGSをおすすめしたいですか?

近藤さん: サロンを持ってらっしゃる方とか、小ホールもそうなんですけど、AGSを数台置いただけでも劇的に変わると思うんですよ。音響工事をしたぐらいに変わりました。ですから、より良い響きにしてみたいなあって思うようなサロンや、小ホールで、使って頂くとすごい効果的なんじゃないかなあと思います。

近藤さん: それは多分、聴き手もそうなんですけど、弾き手も残響が少ないところですと、色んな意味でストレスがかかる場合があるんですよ。そういったものも解消してくれる可能性があります。そういう意味では弾き手にとっても弾きやすい音にしてくれるし、聴き手にとってもその空間がよりよい、自然なものに変わっていくんじゃないかなあって思います。
僕はサロンや小ホールには特に強くお薦めしますね。

取材協力:株式会社ベヒシュタイン・ジャパン

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