音空間事業本部 出口 公彦、近藤 奈緒子、根木 健太
1. お客様の声
大阪支社移転が決まったのが昨年(平成23年)10月末、突然の予期せぬ決定である。翌年4月末までには転居しなければならず、取り急ぎ移転先の選定を行い、候補地が決まったのが年明けであった。大阪支社にはスタジオが大小2つあるが、医学番組と競馬関係の収録を行っており、とても重要な役割を果たしている。移転先にも同等のスタジオを設置する必要があった。機材は中継機材を寄せ集め何とか駆使し仮設することにしても、とりあえずスタジオ造作だけでも何とかしなければ。支社には営業部隊とアナウンサーが駐在しているが、技術員は駐在しておらず、本社からのサポートとなり、東京で打合せができ、大阪で施工管理?それが可能ということで、今回、日本音響エンジニアリング殿にスタジオ施工をお願いする運びになった。
旧スタジオ構成を基本に生放送対応の収録スタジオ(Aスタ)とワンマンスタジオ(Bスタ)を設置。施工までに時間が無く、我々技術陣は機材選定に全力を注ぎ、スタジオ造作は全て日本音響殿にお任せした。施工途中、現場監督から内装色の選定をお願いされたが、我々ラジオの人間は色の知識が皆無であり、色の選定に難を要し、選定は監督にお願いすることに。そこで、Aスタは主に医師の収録を行うことから、落ち着きと高級感をかもし出す配色、Bスタは主にアナウンサー(男性)が使用することから、男臭さが無い明るい配色、という無理矢理な注文をした。が、見事、自分達の意に沿う色を選定していただいた。更にAスタのサブ側には、ラジオNIKKEIのロゴ色を採用し、「なるほどォ」というサプライズをプレゼントしていただいた。また、造作部分も我々では発想できない形状もご提案、施工いただいた。外観、A・Bスタジオ、それぞれのコンセプトが充分に採用されとても居心地の良いスタジオが完成した。日本音響殿に相談したのが1月中旬、4月末の引越しまで3ヶ月しかなく、スタッフの方には急なお願いにも係わらず、ビル管理会社との折衝から竣工まで見事漕ぎ着けていただきました。この場をお借りし、感謝申し上げます。
Studio A
Studio B
Sub Room