音空間事業本部 津金 孝光 上原 薫 藤澤 隆

無響室状態

1. 概要

公正な第三者機関として、マネジメントシステム・製品・環境等に関する認証・試験・検査等を行う一般財団法人日本品質保証機構(通称:JQA)は、東京都八王子市に東京都世田谷区から事業所移転し「JQA多摩テクノパーク」として昨秋、開所させた。

このJQA多摩テクノパーク内に新たに構築した無響室は、コンクリートによる剛な音響反射板を自走させることにより半無響空間に切り替えることができる、非常に珍しいハイブリッドな仕様を採用した。当社はこのプロジェクトの初期から参画することができたため、このハイブリッド仕様の無響室を構築することが可能であった。このハイブリッド無響室は将来に亘って多様な音響測定を見据えることができる。

2.お客様の声

弊機構の事業所移転に合わせ、無響室と半無響室とが切り替え式というあまり例の無い施設の新設を計画しましたが、計画の初期段階から打合せを重ね、仕様への要望に丁寧に対応して頂き、希望通りの施設が完成致しました。完成後のフォローも丁寧で満足しております。

無響室状態
無響室状態

半無響室状態
半無響室状態

歩行床及び収納された音響反射板
歩行床及び収納された音響反射板

仕様

吸音層:吸音楔 800mm
暗騒音:0dB(A) (空調停止時) 10dB(A)以下 (空調稼働時[恒温恒湿])
設備:自走式音響反射床・自走式モニターカメラ・コネクターBOX・計測用フック及び貫通配管等