オーディオテクニカ本社新社屋 無響室・試聴室

音空間事業本部  福満 英章 田山 哲 広瀬 裕二

オーディオテクニカ本社新社屋 無響室・試聴室

1. 概要

オ―ディオテクニカ本社の新社屋が完成した。新しいランドマークとして、旧町田事業所の新築計画が行われ、地上5階建ての特徴的なフォルムをもつ建屋の中に、本社機能を含めた多様な機能が集約されている。

主力製品の一つであるマイクロホンの音響測定に使用される無響室は、オーディオテクニカの技術開発の歴史である成瀬事業所の無響室の音響特性を保ち、空調運転時0dB(A)の静けさが確保されている。また、建築・設備に対する電磁波シールド性能も有しており、計測用音響電源、単独アース等、安定した試験環境が整備されている。音場可変機構をもつ試聴室は、オーディオテクニカの音響製品開発における評価と音響機器のデモンストレーション、技術者の聴感トレーニング等、様々なニーズへの対応が可能となっている。

2.お客様の声

新社屋の建て替えに合わせて社屋内に特殊施設の導入を計画。オフィスエリアと技術開発エリア及び特殊機能を備えた社屋ということで、開発担当の立場から製品開発に必要な要望をご理解いただくために綿密な打合せをさせていただきました。

弊社の音響製品開発の要であった成瀬事業所無響室は竣工から35年が経過し、周囲環境の変化から部分的に弊害が生じるようになりました。新たな無響室は、現弊害の改善を含め、長きに渡り使用できるような仕様としていただきました。

試聴室は、2事業所3箇所あった試聴室を本社屋内1箇所に集約。音響製品開発に必要な機能も集約し開発効率の改善を行っていただきました。両設備とも最も注力いただいたノイズ及び振動耐性は、双方とも満足のいく仕上りとなりました。

無響室入口扉側
無響室入口扉側

測定室(無響室側)
測定室(無響室側)

試聴室全景
試聴室全景

本社ビル外観
本社ビル外観

仕様
自由音場特性 : 63Hz 以上 (ISO 3745, JISZ 8732) 吸音楔 H=1,000mm
暗騒音レベル : 0 dB(A) 以下 (空調換気設備稼働時)
電磁波シールド性能 : 40dB 以上 (50MHz ~ 2GHz)