ソリューション事業部  森尾 謙一 勝原 聡寛 田中 菜津 関藤 大樹 柳瀬 厚志

※この記事は旧版製品について記載されています。新しい製品情報はこちらをご覧ください。

SoundGraphy

1.「音が見える」を身近なものに

新開発のSoundGraphyは「小さく、軽く」、「どこでも」、「すばやく」、「誰でも」、「つながる」をコンセプトとした、手軽な「音の可視化」を提供する製品です。これまでの音源可視化システムとは異なるコンセプトで設計され、幅広い用途でご利用頂けます。

2. 手軽に扱えるセンサー、ソフトウェア

SoundGraphyは本体とAndroidタブレットがあれば音を可視化できます。社内のセキュリティ上Androidデバイスを利用できないという方は、Windowsが動作するタブレット・ノートPCでもご利用可能に設計されていますのでご安心ください。

センサーは球体で16個のマイクロホンと1つのカメラが内蔵されています。マイクロホンは従来の計測用のものではなく、MEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systems)と呼ばれる電子基板上に直接マウントするチップ状のものを採用し、小型・軽量・ローコスト化を図っています。

そのため、センサーは直径100mm、重量は200g以下と小型軽量です。センサーはプロセッサユニットとUSB接続され、プロセッサユニットはタブレットPCと無線LAN接続します。ケーブルが少なく、接続は非常に簡単です。

ソフトウェアはタブレットPC上のアプリですので、スマートホンと同じ感覚でお使いいただけます。測定現場などで十分な時間がない状況でもすぐ測定ができるように、複雑で専門的な設定を極力取り除いています。

電源を投入、無線LAN接続を確認、アプリを起動、「測定開始」ボタンをタッチ、で測定がスタートし、リアルタイムで映像と音の大きさを色で表示したカラーマップが表示されます。測定中は音源可視化結果と周波数分析結果を確認しながら測定が行えます。測定結果のヒストリが保存されるため、リアルタイムで見逃した音の発生も時刻歴を遡って確認することができます。また、暗所での測定では、センサー内蔵のLEDライトを点灯させることで撮影される画像を鮮明にし、音源の位置がわかりやすくなります。

3. 広がるSoundGraphy の用途

従来の音源探査システムが研究・製品開発向けに設計されていたのに対し、SoundGraphyは騒音計と従来の音源探査装置の間を埋める製品で、騒音計のようにハンドヘルドでその場で結果を見ながら測定できます。より広範囲での使用を想定しており、たとえば、次のような現場での利用が見込まれます。

●製造ライン上での検査、不良品の検出

●異音検査による工場の設備診断

●市場流通後の不具合の現状把握

また、センサーが軽量であるため、ハンドルを延長して人が入り込めない狭い空間や、人の手が届かない場所にセンサーを近づけて測定を行うこともできます。

様々な可能性があるSoundGraphy、デモ測定も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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仕 様*

※この記事は旧版製品について記載されています。新しい製品情報はこちらをご覧ください。

センサー、プロセッサユニット

サイズ:直径 100mm
重量:200g 以下
マイクロホン:16 個
カメラ:1 個
LED ライト:2 個
分析周波数:630Hz~5000Hz(1/3 オクターブ)
タブレット PC との通信:無線 LAN (IEEE 802.11g)
電源:電池駆動

タブレット PC(コントローラ)

対応 OS:Android 4.4 - 6.0
     Windows 7 以上

* 開発中の仕様であり、今後予告なく変更されることがあります

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