音空間事業本部 矢野 辰巳
ソリューション事業部 勝原 聡寛

1. 概要

本年3月、熊本高等専門学校に無響室及び多チャンネル音響実験装置が導入された。当社はこれらの設備の設計から施工までを担当した。

この無響室は十分静かな環境で、ISO・JISに準拠した自由音場が得られている。また種々の多チャンネル音響信号を再現できる音響設備を兼ね備えており、様々な実験に対応することが可能である。

2. お客様の声

無響室設置予定場所のすぐ脇の道路を大型トラックが頻繁に通過するという、設置条件としては非常に難しい状況でしたが、防振対策等を事前に検討していただき、暗騒音レベルを十分なまでに抑えていただきました。また、無響室のみならず録音・再生装置、ダミーヘッド、ターンテーブル等も同時に納入・設定していただきました。無響室は複数の教員で利用しておりますが、皆大変満足しております。

【仕様】■無響室 内部寸法: 6.6m×6.6m×2.7m 吸音層(吸音楔) : 600mm
暗騒音 : 16dBA 設備 : バーチャルリアリティ用スクリーン
■多チャンネル音響信号録音・再生・解析装置
ダミーヘッド、ターンテーブル、多チャンネル収録用マイクロフォン、再生用スピーカ、
録音再生用ソフトウェア、多チャンネルAD・DAコンバータ、システムコントローラ

無響室入口
無響室入口

ダミーヘッド、ターンテーブル
ダミーヘッド、ターンテーブル

多チャンネル音響信号録音・再生・解析装置
多チャンネル音響信号録音・再生・解析装置