アースブロック・アースパネルのご紹介

ソリューション事業部 騒音環境改善チーム 青木 雅彦

  • 特殊吸遮音パネル「アースブロック」
    特殊吸遮音パネル「アースブロック」
  • アルミ防音パネル「アースパネル」

    アルミ防音パネル「アースパネル」

1. はじめに

騒音環境改善をお考えの皆様に、水や熱に強く、遮音性能と吸音性能を併せ持つ新素材「アースブロック」、アルミ製防音パネル「アースパネル」をご紹介させていただきます。

2. 特殊吸遮音パネル「アースブロック」

アースブロックはリサイクルのガラス粉末から作られるボードで比重は約0.4と軽く、30mmと50mmのタイプがあります。

図1 アースブロックの屋内壁面の施工イメージ
図1 アースブロックの屋内壁面の施工イメージ

アースブロックは軽量ながら高い遮音性能を持ち、吸音性能もあります。また耐候性に優れているため、屋内の作業環境騒音の改善から屋外の騒音対策まで、さまざまな環境下でご利用いただくことができる新しい音響材料です。

アースブロックの遮音性能(音響透過損失)実験値を表1に示します。50mmのアースブロックの性能は500Hzで35dBと高く、これはALC100mmと同程度の遮音性能です。

表1 アースブロックの音響透過損失
250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz
アースブロック50t 30dB 35dB 37dB 36dB 49dB
アースブロック30t 21dB 22dB 29dB 29dB 46dB

※音響データは当社音響研究所での実験値(以下同様)

また、吸音性能については、500Hz以上の周波数帯域で、0.3~0.7程度の吸音率を持っています。そのため、例えばこのアースブロックを壁に貼るだけで、外部への透過音を遮音効果で低減することができ、屋内の作業環境騒音も吸音効果で改善することができます。

作業環境騒音の改善のための施工例を図2に示します。

この対策では、隣接する作業エリアから発生する騒音に対して、6dB(A)~11dB(A)の低減効果がありました。

図2 アースブロックを使った作業環境騒音の対策例
図2 アースブロックを使った作業環境騒音の対策例

図3 対策効果の確認測定(Noise Vision) 図3 対策効果の確認測定(騒音計)
図3 対策効果の確認測定(左 : Noise Vision、右 : 騒音計)

未対策エリアの騒音伝搬状況 対策したエリア
図4 Noise Visionによる対策効果の可視化
(左 : 未対策エリアの騒音伝搬状況、右 : 対策したエリア)

3. アルミ防音パネル「アースパネル」

アースブロックをアルミ製のケースに入れた防音パネルが「アースパネル」です。

アースパネルは、アースブロックの優れた特性を活かした軽量かつリサイクル可能なアルミ製防音パネルです。

このアースパネルには可視光触媒が標準で塗布されているため汚れが付着しにくく、一般の鋼製防音パネルと比べ、耐候性に優れ、メンテナンスの手間を省くことができます。

アースパネルは軽量ながら、音響透過損失は500Hzで34dBの性能があり、これは重い鋼製防音パネルと同等の遮音性能です。

表2 アースパネルの音響透過損失
250Hz 500Hz 1kHz 2kHz 4kHz
アースパネル90t 25dB 34dB 39dB 40dB 49dB

図5 アースパネルの音響透過損失実験 図5 アースパネルの音響透過損失実験
図5 アースパネルの音響透過損失実験(当社音響研究所)

表3 アースパネルと一般の鋼製防音パネルの比較
アースパネル 鋼製防音パネル
音響透過
損失(500Hz)
34dB
(当社実験値)
34dB
(他社カタログ値)
材質 アルミ+特殊発泡ガラス スティール+グラスウール
重量 19kg/㎡ 30kg/㎡
メンテナンス 全面可視光触媒仕上げに
より、劣化速度を遅らせる
表面仕上フッ素塗装
4~6年
リサイクル アルミ再利用可
発泡ガラス再利用可
グラスウールの廃棄処理
近年難しくなっている

4. おわりに

ガラスの粉末を原料としたアースブロックは今までにない新しい音響材料です。私たちはアルミ製のアースパネルと併せて当社の音響研究所で実験を繰り返し、音響性能の向上を目指しています。

アースブロック、アースパネルに興味を持っていただいた皆様には、騒音対策のコンサルティングはもちろん、音以外の部分でもご満足いただける対策工事をご提案させていただきますので、お気軽にお問合せください。

図6 アースパネルと夜間照明の施工イメージ
図6 アースパネルと夜間照明の施工イメージ