両国本社に「Piano Lab」がオープン! グランドピアノを常設したピアノ演奏室

音空間事業本部 佐古 正人

1. はじめに

皆様がご自宅などにピアノ室をお考えの場合、まず初めに気になる点は、「どれくらいの音漏れがするのだろうか。」、「お隣ではどの程度聞こえているのだろうか。」という、防音に関しての事柄ではないでしょうか。次に、部屋の中で実際に演奏した場合、演奏していて心地よく、長時間, 楽しく演奏できる響きの質も重要です。しかし、音は目に見えませんし、数値や仕様(スペック)などを口頭でご説明しても、お客様にお部屋のイメージを実感していただく事には限界があると考えていました。

そこで、弊社両国本社内に実際に私たちがご提案する防音仕様を施し、お客様の好みにあった響きの調整ができる、グランドピアノ常設の「Piano Lab」をオープンしました。

私たちは50年間、音のプロとして、数多くの音の部屋を設計施工してきました。そこで培った無数の実績と経験から、お客様一人ひとりに合わせてお部屋を提案する事が可能です。

この「Piano Lab」にお越しいただき、お客様と実際の「音」を聞きながらお客様の好みや必要性を引き出すことで、最適な音空間を提案する事が可能となります。

2. 防音仕様について

多くの音の部屋がそうであるように、ある一定の防音性能を上げようとすると、下記のような完全浮構造が必要になります。

図1 完全浮構造
図1 完全浮構造

今回の「Piano Lab」では、木造住宅、マンションなどさまざまな状況での防音効果の確認が可能です。例えば、本来、マンションなどでは完成後あまり立ち入れない、上下階や界壁の向こう側にある隣居ではどれくらい聞こえるか、といったことも実際にご体感いただけます。また、木造住宅での外部窓近傍での音の大きさもご確認いただけるように、実際の木造住宅を想定した2重サッシ部分も設けています。

3. 響きの確認

気兼ねなく演奏できる防音が確保できたとしても、居心地がよく、快適で質の良い響きがなければ、音の部屋としては完成とは言えません。むしろこの室内音場こそが部屋の価値をきめると考えております。

この「Piano Lab」には、従来のグラスウールなどの吸音材のみでは体感できなかった、響きの音域の高低や量の調整が可能な音響材料や、当社独自開発の柱状音響拡散機構のANKH、SYLVANなどもご用意しております。お客様に実際にご演奏頂き、ご自身の耳で響きの確認を行っていただき、お客様のお好みの響きを見つけ出すお手伝いが出来る空間にもなっております。

4. おわりに

我々がこの「Piano Lab」で行いたい事は、何よりもお客様と共に、同じ空間で音を聞き、「音の共有」をさせていただくことです。

実際に、どのくらい音が漏れるのか、数値で示すよりも聞いていただく方がご理解いただけると思いますし、何より好みの響きは、イメージを言葉でお話しするより、実際の音をご一緒に聴いて共有することで、私たちもお客様の要望をストレートに感じることが出来て設計に反映することができますし、お客様にとってもその場でご体感いただくことにより、的確にイメージをお持ちいただけるのではないかと考えております。

このような「音の共有」こそが我々が長年、理想としていた部屋作りの進め方の手法であり、プロユースのスタジオなどで培った進め方でもあります。

この「Piano Lab」を通じて、お客様皆様のご要望や、疑問点などをより的確に、無駄なく捉えさせていただき、理想の演奏空間をご提供できればと考えております。

定休日 特になし
試聴時間 9:00 ~ 19:00
連絡先 日本音響エンジニアリング゙株式会社
音空間事業本部 佐古、山下
TEL 03-3634-7567
E-mail ags@noe.co.jp