東京メトロポリタンテレビジョン 第2スタジオ・サブ

音空間事業本部  佐竹 康

概要

「つなげるテレビ。」をキャッチコピーに東京都の地域密着型の番組を放送されている、「TOKYO MX」 の呼称で知られる東京メトロポリタンテレビジョン様。半蔵門メディアセンター本社の既存スタジオの大型リニューアルに先立ち、2023 年10 月、局内に新たに第2 スタジオを新設した。第2 スタジオ稼動と同時に既存第1 スタジオの改修にも着手し、2024 年夏の運用開始予定となっている。第1、第2 スタジオサブはまったく同じシステム機器構成で、Dante 等トランク回線を新設し、運用面・音響面ともに互換性を確保した造りとなる。弊社は、第1、第2 サブの音声エリアの映像モニター棚の製作・施工、モニタースピーカの設置と音響調整を担当している。‍

お客様の声

既存の第1 スタジオサブは、映像モニターとモニタースピーカが同じモニター棚の中に設置されていたため、ローが目立ち、音像が見えにくいモニター環境でした。今回のサブ音声設備更新では、これらを改善し、ミキサーや音効さん、各オペレーターがモニターしやすい環境を整えることが課題でした。サブの内装設計から携わっていただくことはできませんでしたが、木製のモニターラックと独立したスピーカスタンドを製作いただき、柱状拡散体ANKH も導入しました。モニター調整では、耳で聴いた印象と周波数特性とを睨みながらスピーカ周辺を微妙に変化させて調整する過程を体験できました。音響面だけを優先することが出来ないテレビサブという制約のある環境の中でも、イコライジングのポイントなどが掴みやすい、解像度の良いモニター環境が整いました。
これまでは「5 時に夢中!」「モーニング FLAG」「バラいろダンディ」と3 つの帯番組を1 つのスタジオで制作していましたが、スタジオが2 つできることで様々なリソースがシェアでき、制作環境も格段に向上します。現在第1 スタジオの改修工事中ですが、新1 サブのモニター調整をNOE 様に作業いただくことが今から楽しみです。‍

システム
Main Speaker:PSI Audio A-25M+AVAA C20
Main Console:TAMURA NT660 / Sub Console:TASCAM SonicView16

第2 スタジオ・サブ全景<
第2 スタジオ・サブ全景
モニター棚正面から
モニター棚正面から
メインスピーカPSI AUDIO A-25M とアクティブアブソーバー 同AVAA C20
メインスピーカPSI AUDIO A-25M とアクティブアブソーバー 同AVAA C20

おすすめの記事