聖心女子学院 音楽室リニューアル

音空間事業本部 近藤 奈緒子、林 真希

1. 遮音補強工事概要

聖心女子学院は100年の歴史を持つカトリック系女子校である。本館1階音楽室では通常の授業のほか、オーケストラや軽音楽などの部活動が行われており、その発生音が周囲の部屋に漏れ聞こえてしまうとのことで遮音補強工事を行った。事前測定では古い木製建具廻りや石貼りの廊下・中庭などを通じて3階まで影響が確認された。木製建具を鋼製遮音建具に交換し、中庭側サッシを二重にすることで採光を確保しつつ遮音性を高めることができた。壁や天井は内側にもう一層遮音構造を付加し、仕上に有孔板を適度に配置することで、響き具合を調整し、フラッターエコーなどの障害を無くせた。見切材や窓格子などは慣れ親しんだオリジナルのデザインを残したいとの要望もあり、実測して作り直した。全体としては今までの重厚・荘厳なイメージから一転し、明るくさわやかな色調でまとまったと思う。

2. 先生・生徒さんから

「床がきれいになり、部屋全体が明るくなり、雰囲気が変わったように思う。廊下や隣室等への音漏れ・騒音に悩まされていたが、ずいぶん軽減し、活動がよりのびのびと、また他からの影響を受けずにより集中してできるようになった。」との感想をいただいた。

施工中、完成が待ちきれないといった様子で何度も覗きに来ていた生徒さん達が楽しく合唱・演奏されているようで、うれしく思った。

第2音楽室 第2音楽室
第2音楽室

木格子窓
木格子窓