騒音対策・提案・工事 工場・事業場の騒音対策 低周波音測定

本業務は騒音源の対策を検討されている企業様向けのサービスです。
個人で騒音にお困りの方、騒音の相談を受けている管理会社の方向けには対応しておりませんが、こちらが参考になれば幸いです。

低周波音測定

低周波音の調査の御依頼を頂いた際には、苦情を訴えておられる方や低周波音の発生源だとされている方のお話を注意深くヒヤリングさせていただき、低周波音レベル計だけでなく、騒音計と振動レベル計も持って現場に臨む場合があります。 出来るだけ先入観を除外していろいろな可能性を視野に入れて調査の計画を御提案させて頂きます。

低周波音とは

「設備機械から発生していると思われる低周波音で近隣からクレームを言われている。」、「地震でもないのに突然窓や襖が揺れてガタガタ音がする。」、「耳ではあまり聞こえないが強い圧迫感がある。」といった御相談を頂く場合があります。このような場合は低周波音が影響している可能性があります。人の耳で聞こえる音の可聴周波数範囲は20Hz~20,000Hz(20kHz)と言われていますが、100Hz以下の音を低周波音、特に人の耳では特に聞こえにくい20Hz以下の音を超低周波音と呼ぶ場合があります。

低周波音の評価(評価曲線)

低周波音の影響は「不快感や圧迫感等の人への影響」と「窓や戸の揺れ・がたつき等の建具等への影響」があります。それぞれの影響を把握する上で、対象の騒音を1/3オクターブバンドによって周波数分析をし、その数値と環境省が示している参照値を比較する場合があります。参照値は「低周波音による物的苦情に関する参照値」と「低周波音による心身に係る苦情に関する参照値」の2つが示されており、それぞれの周波数特性は異なっています。

低周波音の評価(G特性)

低周波音の人への影響を把握するのにG特性という周波数補正回路を持った低周波音圧レベル計で測定する場合があります。G特性とは可聴音に用いるA特性の低周波音版のようなもので、1~80Hz帯域を対象とした感覚補正の特性です。この値が92dB以上であれば超低周波音による心身に係る苦情の可能性があるとされています。

低周波音の測定

外部で測定する場合は風の影響を受けやすいのでウィンド(防風)スクリーンを用いますが、効果量には限界があります。また、地上に近いほど風速は下がるので、マイクロホンを地面に置いて測定する場合もあります。いずれにしろ風の強い日の測定は避ける必要があります。
低周波音を測定する場合、通常は動特性(時定数)を1秒としますが、5Hz以下の帯域を測定したい場合は10秒にすることがありその場合はレベルの変動を確認することができません。
低周波音が定常の場合は低周波音レベル計を手で持って10秒程度のエネルギー平均値を測定しますが、変動が大きい場合や突発性の場合はデータレコーダに記録し後日分析します。

参考資料

環境省のホームページで閲覧可能な参考資料
 「よくわかる低周波音」
 「低周波音問題対応の手引書」
 「低周波音の測定方法に関するマニュアル」
 「低周波音防止対策事例集」
 「諸外国における風力発電施設から発生する騒音・低周波音に係る基準等の状況について(暫定版)」

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