創刊にあたり

日本音響エンジニアリング株式会社
代表取締役 茂田 敏昭

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弊社「NOE技術ニュース」の創刊にあたり、一言御挨拶申し上げます。 いささか私事に渡り恐縮ですが、若い時、好きな仕事をしたい一心で音の世界を志した私を、 親兄弟は見放し、相談した友人は呆れてしまうほどでしたが、これがバネになって音の仕事にしがみつき、 気がついてみるともう35年も経っています。音の権威者や研究者が存在するのに、 現場に音の分かる作業者が非常に少ないという時代背景が幸いして、比較的早くから現場仕事にありつけましたが、 技術的な問題 にぶつかると厚かましく諸先生の門を叩いて教えを乞うのは今でも繰り返しています。

胡麻かしのきかない音の世界のすばらしさを吹聴して仲間を集め、これまで、音に関 わる現場に携わり、 毎日、音の仕事に没頭できるのは、ご用命を賜るお客様に恵まれている故と、心から感謝しております。

音楽が世界の共通語として豊かな情感を伝えることで知られるように、音の持つ情報には果てしない魅力が溢れ、 その収集と再生、解析の技術革新は、新しい音の世界の門戸を開いています。 私どもは、こうした音の仕事に関わる多くの方々と手を 携え大きな輪に発展させたいと願い、 また、仕事を通して些かなりとも社会の発展 に貢献したいと念じています。

今回、技術情報誌を発行するという企画は、その発露であり、 意図するところはもっと積極的に手持ちの情報を提供し、進んで皆様方との共生の道を開拓したいという願望であります。

商売の本質も知らずサービスの何たるかも分からないまま、自然発生的に音の好きな仲間が集まり、 これまで仕事を続けられてきた喜びと感謝の念を表すのは、お客様の側に立って誠心誠意仕事に尽くすことだと認識していた私には、 正直なところ 、この企画は少し厚かましく気恥ずかしい思いもあります。 しかし、年々呼びかけに応じて若い仲間が一人また二人と増え、少しづづではありますが着実に力を付けてきており、 これらの者の情熱がこのような形になるのも、やむを得ないと考えました。

これを契機に何がお客様のお役に立つのかを熟考し、情報提供も一つの手段として、 諸先生諸先輩のご指導を仰ぎながら、少しづつ内容が充実するように努め、併せて、 お客様のあらゆるニーズにお応えできるよう技術を研鑚する所存でございます。 何卒、今後とも倍旧のご愛顧ご支援を賜りますようお願い申し上げます。