音空間事業本部 佐古 正人

1. コンセプト

著名な設計事務所様による木造の大きな戸建て住宅の一角に、趣味のサックス練習ができ、大好きなJAZZの音楽再生を心おきなく楽しめる空間が欲しい、とのご希望からこの計画はスタートした。

夜間の遅い時間でも気兼ねなく演奏できる事が条件のため防音構造として完全浮構造を採用している。また、本来音漏れの一番の原因となる窓と換気扇については、設計段階より防音の重要性を考慮していただき、床面積に対して建築法規上最小限の大きさの窓とし、また換気扇については、隣戸に向かって穴を開けるのではなく、隣接する屋内車庫側に開けることで防音上も有利な作りとした。室内の響きに対しては、グラスウールをむき出しにした吸音は避け、間接照明を利用した低域に対する配慮も行い、適度な良い響きの空間となっている。

2. お客様の声

深夜でもサックスを吹ける防音室を希望し、プロのサックス奏者の推奨もあり、日本音響エンジニアリング様に工事を依頼しました。

いかにも防音室というイメージはなく、オーディオ室も兼ねる普通の部屋感覚が気に入っています。もちろん防音も完璧で遮音性能検査では最大70dBの高い遮音性を達成出来ました。営業担当の方の対応も良く、また職人さんの仕事もとても丁寧で仕上がりがよく、とても満足しています。